2003 Fiscal Year Annual Research Report
環太平洋の「消滅に瀕した言語」に関する緊急調査研究
Project/Area Number |
11171101
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Research Institution | Osaka Gakuin University |
Principal Investigator |
宮岡 伯人 大阪学院大学, 情報学部, 教授 (60002979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹間 史子 大阪学院大学, 情報学部, 講師 (60330114)
遠藤 史 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (20203672)
崎山 理 滋賀県立大学, 人間文化科学部, 教授 (10030131)
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Keywords | 環太平洋の言語 / ドキュメンテーション / 文法記述 / 危機に瀕した言語 / 現地調査 / 言語テキスト / フィールド言語学 |
Research Abstract |
平成11〜14年度特定領域研究「環太平洋の<消滅に瀕した言語>にかんする緊急調査研究」の「成果とりまとめ」にあたり実施したのは、交付申請書記載の線にしたがった以下の諸点である: (1)平成12年度から始めた刊行物(ELPR)の出版を引き続きおこない、合計116点(121冊、平均248.2頁)に達した(ただし、うち10点は現在、編集中であり近く刊行の予定である)。内訳は、以下のとおり: [班別]南太平洋班9点、北太平洋班48点、東・東南アジア班16点、日本班25点、理論情報処理班12点、総括班6点。 [使用言語別]日本語58点、英語53点、ロシア語5点。 [内容別]語彙18点、テキスト39点、文法18点、論集24点。 これら刊行物は、海外の研究者から全体として高い評価をあつめ、一流の国際学術雑誌(例、International Journal of American Linguistics)に紹介ならびにたんなる紹介を超えた書評(すでに数点)が出はじめている。と同時に一部の刊行物は、当該の現地社会にも受け入れられ、言語教育の教材(読本、文法教材、辞書)として活用されるなど、現地還元の役割を果たしはじめている。 (2)Oxford University Pressとの出版契約済みの編著(宮岡伯人・崎山理・Michael Krauss[海外共同研究者])の準備をすすめ、現在殆どの原稿が提出された。これについての編集作業をすませたのち、平成16年12月末までに最終原稿を同出版局に提出する予定である。 なお、執筆者は、その殆どが本特定領域研究参加者(海外共同研究者をふくむ)である。 (3)日本言語学会主催シンポジウム<「危機言語」の国際社会的状況-言語維持のための戦略->(2004年1月23日、学士会館)で一部成果の公開と成果紹介を行った。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 宮岡 伯人: "言語の危機"現代言語学の潮流(勁草書房). 186-195 (2003)
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[Publications] 宮岡 伯人: "文法記述と術語"消滅の危機に瀕した言語の研究の現状と課題(国立民族学博物館). 319-322 (2003)
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[Publications] 崎山 理: "太平洋地域における危機言語とその問題点"消滅の危機に瀕した言語の研究の現状と課題(国立民族学博物館). 7-15 (2003)
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[Publications] 崎山 理: "メラネシア・ピジン語の成熟と言葉遊びの発展"月間言語(大修館書店). 32巻2号. 48-55 (2003)
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[Publications] 遠藤 史: "現代文化の奔流の中で ユカギール"北のことばフィールド・ノート-18の言語と文化(北海道大学図書刊行会). 77-90 (2003)
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[Publications] 遠藤 史: "ユカギール語の現状と問題点"消滅の危機に瀕した言語の研究の現状と課題(国立民族学博物館). 169-180 (2003)
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[Publications] 笹間 史子: "温帯雨林にはぐくまれた自然の中で"北のことばフィールド・ノート-18の言語と文化(北海道大学図書刊行会). 187-198 (2003)
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[Publications] 笹間 史子: "海岸ツィムシアン語の現状と問題点"消滅の危機に瀕した言語の研究の現状と課題(国立民族学博物館). 127-137 (2003)