Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城岡 竜一 観測フロンティア研究システム, 地球変動研究所, グループリーダ(研究職)
白川 直樹 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (70302586)
玉井 信行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90010818)
清水 収司 宇宙開発事業団, 地球観測データ解析研究センター, 研究員
上野 健一 滋賀県立大学, 環境科学部, 講師 (00260472)
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Research Abstract |
観測された全データ(POP,IOP)が編纂され,2000年6月末にはwebを通して,一般に公開されるに至った.アドレスは,http://monsoon.t.u-tokyo.ac.jp/tibet/data/2000年7月には,第2回国際ワークショップが中国昆明市において,中国の国内チベットプロジェクトであるTIPEXと共同で開催され,中国,日本,韓国,米国より,81名が参加し,約50件の研究発表がなされた.このワークショップの内容はpost congress proceedingsとして発行されることが決まり,日本側での原稿取りまとめは終了しており,中国側にて出版の準備中である. 2000年夏には,チベット高原にて運用中のAWS4基,PAM1基,境界層タワー1基,土壌水分・地温計8基のメンテナンスとともに,新たにボーエン比法が適用可能で積雪深が計測可能なAWS3基,深層地温観測2基,土壌水分・地温観測3基,雨量計2基が設置された.GAMEチベットプロジェクトの目的がどの程度達成されたかを確認し,各個研究のcross-cuttingを通した総合研究を立ち上げ,次の研究展開への示唆を得るために,GAME-Tibet Synthesis Reportを作成することとした.作成方針は,以下の通りである.プロジェクトの中の個々の研究成果を並べるというのではなく,まず,個々の研究の現時点での達成点をまとめた上で,さらに一歩踏み込み,最初に設定した目的に照らして,個々の研究を相互に関連付けることによって達成できる項目を洗い出す.比較的短期間に行なえるものは取りまとめ,長期的な検討を要するものは解析研究の第二ステージの目標として議論の俎上にあげる.当初設定した目標を達成するのに足りない項目があれば,それを指摘し,次の新たな観測研究へ申し送る.
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