1999 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリート塊及び建設発生土の有効利用システムの構築
Project/Area Number |
11305032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松下 博通 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10038036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 孝治 佐賀大学, 工学部, 教授 (80137695)
添田 政司 福岡大学, 工学部, 講師 (50148871)
山崎 竹博 九州工業大学, 工学部, 教授 (10098783)
大津 政康 熊本大学, 工学部, 教授 (80109016)
原田 哲夫 長崎大学, 工学部, 教授 (50136636)
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Keywords | コンクリート塊 / 建設発生土 / リサイクル / 再生骨材 / 再利用率 / 運搬距離 / 再資源化施設 / 品質管理手法 |
Research Abstract |
コンクリート塊及び建設発生土の有効利用システムを構築するために、今年度はまず九州各県における建設副産物の発生量や再利用等の収支状況および運搬距離に関するデータを収集し、建設副産物の利用に関する実態を把握することを目指した。研究分担者に各県におけるデータを集めてもらい、それらを基に利用実態についてまとめようとしたが、各県によってデータの取りまとめの方法や程度が異なっており、しかも建設省が平成10年度のデータをまとめ、平成11年末に公開することがわかったので、公開後にそのデータを入手して各県における実態をまとめることにした。 データは平成12年1月中旬に公開され、その内容を確認した結果、発生場所から再資源化施設や処分場への排出量については十分なデータが得られているが、特に再資源化施設からどのような用途に再利用されていったかが不明であった。したがって、来年度はまず再資源化施設に対してアンケートを行い、再利用用途及び量について調査を行うことの必要性が明確となった。そこで、それらの結果と建設省からの両方のデータを利用してコンクリート塊や建設発生土の再利用率、再資源化施設への運搬距離等を分析し、各県における建設副産物の有効利用の実態を把握した上で有効利用システムの構築に取り組むことにした。 また、建設副産物の有効利用技術に関する検討として、建設廃土やしらすを再生骨材として利用する手法やその有効性、再生骨材をコンクリート用骨材として利用する場合に重要となる品質管理手法や評価方法について検討を行い、それぞれについて新たな知見を得ることができた。
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[Publications] M.Ohtsu: "Nondestructive Evaluation and Analysis of chloride Attack,Rebar Corrosion and Cracking in Reinforced Concrete Structures"Proc.2nd Japan-US sym.on Advances in NDT. 406-411 (1999)
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[Publications] 佐村有人、山口明伸他: "温泉水に部分浸漬したコンクリートの耐久性に関する実験的検討"平成11年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 第1分冊. 808-809 (2000)
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[Publications] 緒方直、山口明伸他: "しらすを使った高流動コンクリートの配合設計に関する基礎的実験"平成11年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 第1分冊. 824-825 (2000)
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[Publications] 園田順香、山口明伸他: "しらすを利用した吹き付けモルタルの開発に関する基礎的研究"平成11年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 第1分冊. 826-827 (2000)
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[Publications] 尾畑成俊、添田政司他: "再生骨材の急速吸水率試験方法による品質評価"平成11年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 第1分冊. 828-829 (2000)
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[Publications] 久保野敦、松下博通他: "再生骨材を用いたコンクリートの強度特性"平成11年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 第1分冊. 830-831 (2000)