1999 Fiscal Year Annual Research Report
事前復興を前提とした住民・地権者主体による市街地更新のための支援技術の開発
Project/Area Number |
11305042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60139516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早田 宰 早稲田大学, 社会学部, 助教授 (80264597)
卯月 盛夫 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 研究員 (30578472)
土方 正夫 早稲田大学, 社会学部, 教授 (60156594)
真野 洋介 日本学術振興会, 特別研究員
饗庭 伸 早稲田大学, 理工学部, 助手 (50308186)
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Keywords | まちづくりゲーム / 建築類型 / 事前復興まちづくり / シミュレーションゲーム / 住民参加 / まちづくり目標イメージ |
Research Abstract |
事前復興を前提とした住民・地権者主体による市街地更新のための支援技術の開発のため,基礎調査と「自律更新シミュレーションゲーム・システム」の基本的な骨格を完成するのが本年度の目的であった。 そして,以下の成果を得た。 1)更新実態の調査と,建築タイプの抽出 事例地区(浦和市中山道沿道地区,鶴岡市中心市街地,二本松市竹田根崎地区,土浦市旧水戸街道(中城通り),札幌市曙地区)において過去20年間の更新事例を調査し,基本的な建築類型を抽出した。 2)建築類型の構成要素とその組立のデータベース化 住民・地権者による自律的な市街地更新のための構成要素となる「都市建築類型データベース」を,浦和市中仙道沿道地区をモデルとして,主として伝統的な町家型建築から派生する建築タイプの類型とその更新モデルを作成した。ここに集積された建築類型とその構成システムは,自律更新シミュレーションゲームにおいて,住民・地権者主体の更新を想定するときの基本ユニットとなる。 3)自律更新シミュレーションゲームの試作 市街地更新をゲームのプロセスを通して表現する「自律更新シミュレーションゲーム」を試作した。建築類型データベースを組み込んだ100分の1程度の縮尺の詳細な模型を参加者が実際に動かしながらシミュレーションを進め,多様な価値を有する複数の住民・地権者が市街地更新に関して共通の目標像を形成するための支援技術を,映像処理も含め「自律更新シミュレーションゲーム・システム」として開発した。
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[Publications] 佐藤滋,志村秀明他: "視覚的環境認識による「建替えデザインゲ-ム」の開発"建築学会技術報告集. 第9号. 219-222 (1999)
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[Publications] 佐藤滋,真野洋介: "目標空間イメ-ジの共有を目指した連続ワ-クショップの手法に関する研究"日本都市計画学会学術研究論文集. 第34回. 601-606 (1999)
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[Publications] 佐藤滋、饗庭伸 他: "まちづくりの科学"鹿島出版会. 382 (1999)
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[Publications] 佐藤滋、久保勝裕: "市街地整備の再評価と次世代への展開"建築資料研究社 造景. 10 (1999)