2000 Fiscal Year Annual Research Report
水熱反応による有機物質の循環的資源化反応における水の作用機構に関する研究
Project/Area Number |
11305072
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
榎本 兵治 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80005412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 睦 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70261592)
洪 承燮 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00250720)
田路 和幸 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10175474)
篠田 弘造 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10311549)
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Keywords | 水熱反応 / ラマン分光 |
Research Abstract |
◇含ヘテロ原子化合物の反応機構に関する研究 本年度は、主として単純系について、水熱反応により生成した化合物の反応物、生成物の相違を明らかにすることを目的として構造解析を中心に検討した。本研究の最終的な目的の一つである高分子化合物の分解反応において比較的はやい段階で起こる脱硫反応に関与する硫黄を含む構造と、反応の進行とともに生成する低分子の含硫黄有機化合物の反応性におよぼす分子の構造的な要因についで検討するための基礎的な段階ちして、ヘテロ原子を含む化合物の構造的な相違を見いだすたの条件の検討ならびにその場反応観察に必要な測定システムの構築を行った。主な成果は以下のようである。 ・超臨界水振動分光解析システム、現有設備であるNMRを用い、反応前後での有機化合物中のヘテロ原子を中心とした構造の変化について解析するための基礎的な検討として、まずは単純系での測定による反応物と生成物の相違を明らかにするため、常温での測定により、重質油の反応生成油を用いて検討したが、分光システムでは当初試料に起因する蛍光の発生により十分な分析結果は得られなかったが、励起のためのレーザー光の波長を長波長にすることで改善の兆しが見られた。そこで今後は感度等の面からさらに最適なレーザー波長を検討する。 ◇亜臨界、超臨界水中でのその場反応が可能なセルの設計・製作。 ・光学窓の材料に当初使用を予定していたサファイアはアルカリ超臨界水環境下で激しく腐食され、材料として不適なことが分かった。そこで窓材をダイヤモンドに変更してアルカリ性の超臨界水中で使用できるセルを製作した。
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Research Products
(1 results)