2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11306017
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
伊藤 信孝 三重大学, 生物資源学部, 教授 (30024574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀岡 孝治 三重大学, 生物資源学部, 教授 (90177600)
堀部 和雄 三重大学, 生物資源学部, 教授 (30024566)
市川 真祐 三重大学, 生物資源学部, 教授 (40024559)
鬼頭 孝治 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (10192014)
法貴 誠 三重大学, 生物資源学部, 教授 (00024589)
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Keywords | 低環境負荷 / 大規模精密農業 / 農業ロボット / テトラレンマ / GIS・GPS / 生物情報センシング / ゼロ・エミッション / バイオマス・プランテーション |
Research Abstract |
本研究は低負荷環境に寄与する精密農業に関する農作業ロボットシステムの開発研究である。基本的に5つのモジュールから成なる。すなわち、1)自律走行を可能とする位置決めシステム、2)移動システム、3)対象農作物を認職し必要な作業を行う管理作業部、4)対象農作物の情報センシング部、4)地理情報と位置情報を組み合わせた走行システム、の5つである。これまではそれぞれのモジュールレベルでの完成に勢力を集中し、一応のシステムの構築を果たした。 一方、GPSやGISを用いた精密農業は広大な農地を対象とする超大規模農業への適用に効果があるため、わが国のような零細規模の農業には適用が困難である。海外からの低価格の農産物の流入に対するセーフ・ガードの発令等を見るまでもなく、安全で低コスト、高付加価値の農産物の安定供給はきわめて重要で、国の存廃をも左右する。食料・エネルギ・環境に優しい大規模農業への精密農業・農業ロボットの適用可能性を国営干拓地の利用によって多くの効果を生むことができる政策提言を行うことができた。すなわち農業のみならず競争力のある技術立国を創造し、雇用創成、景気回復、失業率の低下、国際市場での競争力のある技術の開発に至るまで現在直面する課題解決に本研究成果が大きく寄与する事を提言した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Desrial, Ito, N: "Development and Performance Evaluation of Circular GrouserPattern Rubber Track"農業機械学会誌. 62(4). 137-145 (2000)
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[Publications] A.H.Hashmi, Ito, N: "Effect of Impeller Material on Paddy Husking"Agricultural Engineering Journal. 10(1&2). 71-80 (2001)
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[Publications] 亀岡孝治: "作物の外観および品質情報の評価システム、農業電化、54(12)、12-17、2001年11月"農業電化. 54(12). 12-17 (2001)
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[Publications] 王 秀崙, 伊藤信孝, 鬼頭孝治: "グローサシューの最適形状に関する研究(第1報)"農業機械学会誌. 63(2). 65-75 (2001)
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[Publications] 市川真祐, 山下光司, 佐藤邦夫, 栗山尚士, 坂倉秀明, 西津裕之: "RTKGPSによる圃場GISの構築-圃場マップの取得-"農業機械学会関西支部報. 88. 11-12 (2000)
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[Publications] 佐藤邦夫, 法貴誠, 植田崇則, 清 幸弘: "低環境負荷型農用車両における植物体の認識に関する研究"農業機械学会関西支部報. 90. 27-28 (2001)
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[Publications] 王 秀崙, 伊藤信孝, 鬼頭孝治, 宮崎武志: "低環境負荷型精密農作業システムの研究-移動システムの開発研究-"農業機械学会関西支部報. 88. 5-6 (2000)
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[Publications] 伊藤信孝: "食物等のバイオマスのエネルギー利用に関する調査(委員長として)(分担執筆:新栽培システムの提案)"新エネルギー・産業技術総合開発機構(株)テクノリサーチ研究所. 122-129 (1999)