1999 Fiscal Year Annual Research Report
未利用資源を利用した生分解性プラスチックの製造法の確立
Project/Area Number |
11306018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
前川 孝昭 筑波大学, 農林工学系, 教授 (40015665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 豊 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (30312812)
佐竹 隆顕 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (00170712)
院多本 華夫 筑波大学, 農林工学系, 助手 (20302375)
張 振亜 筑波大学, 農林工学系, 講師 (20272156)
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Keywords | 生分解性プラスチック / でんぷん / 蛋白質 / ゼエイン / 緑豆 / 未利用資源 |
Research Abstract |
1999年度は未利用資源であるトウモロコシの茎葉、コーンコブ等の紛砕と粒度選択の予備実験を行い、粗紛砕したこれらの繊維を用いて加熱成型によるトレイの試作を実施した。砂糖キビバガスについて同様の試験を試みている沖縄県琉球大学の実験の視察を行い、2年度の実験の参考にした。 澱粉系原料については低レベルでアセチル化にデンプンにグリセロールをバインダとして混練りした生分解性プラスチックを試作し、機械的強度、水蒸気通過性及び熱的特性を検討した。これらの測定については本年度購入設備及び既存設備を充実した。 蛋白質原料については緑豆と大豆を用い、これらについてはグリセロールをバインダと緑豆に含まれる蛋白質とデンプン組成を勘案してフィルムを成型、試作しデンプン系と同様に諸特性を測定した。大豆についてはゼイン蛋白質を用い、フィルムを試作した。これらのフィルムの諸特性の測定及びガス選択透過性をポリエチレンフィルム特性との比較を行った。 以上の研究結果の公表は別紙様式に示す通りである。また本年度は石川豊助教授を蛋白質系の原料部門に参加してもらい研究の強化を行った。 次年度はこれらの成果を基礎して成型品の試作を中心とした研究を実施する。
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[Publications] Ye Chen,Takaaki MAEKAWA et al.: "Development of the Starch-based Biodegradable Plastics"Biosystem Studies,Tsukuba University. 2. 84-89 (2000)
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[Publications] Ch.Wimolrat、前川孝昭ら: "緑豆及び大豆タンパク質による生分解性プラスチックの試作"農業施設学会講演要旨 1999年大会. 52-53 (1999)
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[Publications] 大谷敏明、前川孝昭ら: "原子間力顕微鏡によるデンプン粒子内の高次構造観察"日本応用糖質学会講演要旨 1999年大会. 32-32 (1999)