2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11410063
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
北山 晴一 立教大学, 文学部, 教授 (40195300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 紘一 立教大学, 文学部, 教授 (30011373)
森 秀樹 立教大学, 文学部, 教授 (60103389)
田中 望 立教大学, 観光学部, 教授 (10124190)
鳥飼 玖美子 立教大学, 観光学部, 教授 (80219360)
阿部 珠理 立教大学, 社会学部, 教授 (50184213)
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Keywords | 地域活性化 / 伝統工芸 / 伝統芸能 / 文化施設経営 / 市民参加 / 地域ユミュニティ / 文化経済学 / 比較文明学 |
Research Abstract |
1)地域の文化施設や文化活動が、経営上の採算だけを追求するのではなく、地域コミュニティ創生のための酵母の役割をはたすためには、どのような条件が必要であるのか。これらの問にたいする解答を探ることが、本研究のねらいである。 2)平成12年度においても、所期の目的を達成するために、全国に散在する公私の文化施設(および文化的催し企画者)について、a)運営の形態はいかにあるべきか、b)財政基盤をどこに持つべきか、c)いかに人材の養成を行うか、などの項目ついて聞き書き調査を行った。 3)具体的には、以下のような手順・要領で、調査研究活動を行った。 1.月例研究会に専門家(NPO関係者、美術館学芸員、大学教授2名、イベントコンサルタント)を招いてヒアリングを行った(計5回、5名)。 2.以下の地域について調査旅行を行った: 京都、山口県光市、金沢、新潟、北海道白老、北海道小樽、深谷・桐生、仙台、沖縄(のべ約70日) 3.調査の対象は、各地の企業・自治体の文化関係者、文化施設運営関係者、伝統芸能・伝統工芸伝承者、観光協会、観光業界、ボランティア、市民への聞き取り、及び当該施設・地域での催しの見学を中心とした。 4.既存のアートマネジメント関連の学会へ参加するとともに、関連の講習会などを見学した。 5.調査目的の広報と調査結果の社会への還元のために公開研究会「独立行政法人化で何が変わるか 美術館博物館の将来を考える」(江戸東京博物館、外部講師4名、司会は研究代表者)を行った。 6.聞き書き、催し物については録音、録画によって収録し、データベース作成の際の素材を蓄積した。 7.各地の文化施設関係者、実演家、市民との意見交換のためににホームページを作成した。 4)初年度の調査研究の経験を生かして、基礎的なデータの収集など所期の計画を実現することができた。次年度においては、収集した基礎データの整理、分類、分析を集中的に行い、研究実績のまとめを効果的に行いたい。また、インターネットや公開研究会等で研究成果を公表したい。
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[Publications] 川島佳子: "ネバーギブアップ-意識変われば世は変化"上毛新聞. 6月18日. (2000)
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[Publications] 川島佳子: "文化-大切なものはみえない"上毛新聞. 8月12日. (2000)
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[Publications] 川島佳子: "近代化産業遺産"上毛新聞. 10月6号. (2000)
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[Publications] 北山晴一 他: "独立行政法人化で何が変るか-美術館博物館の将来を考える"「ミュージアムマガジンDOME」. 4月号. (2001)
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[Publications] 北山晴一: "日本における文化マネジメントの現状と展望"「境界を越えて〜比較文明学の現在」立教大学比較文明学専攻紀要. 創刊号. 22-24 (2001)
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[Publications] 岡部あおみ: "パブリックとミュージアム〜ミュージアムの行方"「境界を越えて〜比較文明学の現在」立教大学比較文明学専攻紀要. 創刊号. 29-45 (2001)