1999 Fiscal Year Annual Research Report
元炭砿労働者の閉山離職後におけるキャリア再形成の研究
Project/Area Number |
11410064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
正岡 寛司 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋元 律郎 早稲田大学, 文学部, 教授 (00063503)
佐藤 慶幸 早稲田大学, 文学部, 教授 (00063561)
藤見 純子 大正大学, 人間学部, 教授 (60173457)
西野 理子 早稲田大学, 文学部, 講師 (50257185)
嶋崎 尚子 放送大学, 教養学部, 助教授 (40216049)
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Keywords | 炭鉱 / 石炭 / 失業 / 職業 / 家族 / ライフコース |
Research Abstract |
われわれは常磐炭砿離職者たちの閉山後のライフコースを、文書資料と離職者に対する面接調査の両面から、明らかにしようとしている。文書資料からのアプローチについては、6月、9月に福島大学地域研究センターに所蔵されている各種の名簿や資料を収集した。このうちの一部を委託入力しデータベース化した。その結果、離職者に関する名簿資料を統合して離職者約4700名の全体を把握することができ今後の追跡対象者の基本台帳を作成することができた。同時に、現在、離職者各個人についてのデータをさまざまな資料にわたって連結することによって、閉山前の基本属性、家族キャリア、職業キャリアなどをデータ化する作業を進めている。一方、面接調査によるアプローチについては、7月にいわき市にて合宿を行い、閉山後の職業キャリアに関するデータを収集した。この結果、今年度までの累積有効回収数は373名――男性砿員の離職者のうちの1割――を数えるにいたった。また、これまでの研究成果として、面接調査による前年度までの調査結果をとりまとめた報告書を7月に刊行した。データ収集の面で残された大きな課題は、いわき市外への他出者への調査である。これについては、9月に福島市にて数名の離職者に面接し情報の収集を行い予備調査を実施した。また、離職者基本台帳データベースのうち、現住所が不明となっている者について、福島県外居住者を中心に、新たに約500名の所在を確認し、来年度のサンプリングの準備を進めた。
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Research Products
(1 results)