2000 Fiscal Year Annual Research Report
学習社会・情報社会における学校図書館についての総合研究
Project/Area Number |
11410073
|
Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
塩見 昇 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20030439)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 英嗣 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (50200415)
船奇 俊雄 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (40181432)
土屋 基規 神戸大学, 発達科学部, 教授 (10093519)
木幡 洋子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教授 (50315561)
|
Keywords | 学校図書館 / 図書館教育 / 司書教諭 / 学校司書 / 学習社会 / 情報社会 / 情報リテラシー |
Research Abstract |
第2年次の主たる研究活動として、以下のような内容を実施し、成果を得た。 (1)前年度末に実施した沖縄の学校図書館調査の結果をまとめ、『大阪教育大学教育実践研究』第9号(2000.12)に「沖縄学校図書館の歴史と現在」として公表した(p.55〜123)。その構成と要点は次のとおり。 1.総合研究の趣旨と沖縄調査の概要(塩見昇)、2.沖縄の学校図書館:那覇市立泊小学校(土屋基規)、具志川市立田場小学校(森田英嗣)、浦添市立浦西中学校(森田英嗣)、3.沖縄学校図書館の歴史:占領下における沖縄学校図書館の発展-島元巌氏からの聞き取り,琉球学校図書館法制定の経緯と意義(木幡洋子)。これらを通して占領下の沖縄教育において、深刻な学力問題への真摯な取り組みの中で学校図書館の整備と学校図書館を活かした教育により自ら学ぶ学力を子どもたちにという願いがモデル事業、専任司書教諭や学校司書の配置など本土にみられない学校図書館の充実をもたらしたこと、その蓄積の上に新しい教育に向けた学習情報センターとして学校図書館が学校現場に根付いており、情報化社会に参画する主体形成の確かな定着を見いだせる現状を把握、紹介できた。 (2)9月28日から10月2日にかけてオーストラリアの学校図書館及び関連機関の訪問調査を実施した。この調査の目的は、教育課程と学校図書館のかかわり、個別の学校図書館を支えるシステムと条件整備、学校図書館専門職員の養成と配備、新たな情報環境の活用等について、世界的にも高い水準にあるとみられるオーストラリアの実際をヴィクトリア州について実地に確認し、日本の当面する課題への示唆を得ることにあった。訪問し調査を行った対象は、Monash University,RMIT,Star of the Sea College,Koonung Secondary College,State Library,SLAV等である。多数の資料を収集することができた。
|
Research Products
(1 results)