2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11410085
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐野 賢治 筑波大学, 歴史・人類学系, 助教授 (90131127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 長生 福島県立博物館, 学芸員(研究員)
小池 淳一 弘前大学, 人文学部, 助教授 (60241452)
湯川 洋司 山口大学, 人文学部, 教授 (10166853)
小林 めぐみ 福島県立博物館, 学芸員(研究員)
榎 陽介 福島県立博物館, 学芸員(研究員)
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Keywords | 小笠原流家法書 / 家相書 / 大雑書 / ヤマサキ / 塗師 / 火伏せ習俗 / 会津農書 / 口承と書承 |
Research Abstract |
(1)小笠原家法書 小笠原家法書の残存状況が、その師弟関係を含めて明確化できた。結婚式次第、料理作法築庭作法などを聞き書きと合わせてその実態が明瞭になりつつある。さらに、今年度の大きな収穫は小笠原宗家(北九州市小倉市、行橋市、福岡市立博物館)関係の流法書との比較ができたことであり.会津の小笠原作法書が、免許よりもその実務作法に実際使用されている特徴がわかった。 (2)口承と書承 ムラ民俗に影響を与えた.大雑書、家相書の定着化が陰陽師.法印などの在村活動と関係つけてその実態をかなり明らかとすることができ、民俗伝承における口承と書承の関係の編理化に一歩進めた。 (3)大工及山先関係の資料化「ヤマサキ」と呼称される職人の精密な聞書きができた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 榎陽介: "福島県の火伏せ習俗-性的意図と家の誕生-"史境. 41. 67-81 (2000)
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[Publications] 湯川洋司: "民具と環境教育"民具マンスリー. 33-3. 20-24 (2000)
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[Publications] 湯川洋司: "むらの民俗と私たち"山口県史研究. 9. 115-132 (2001)
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[Publications] 佐々木長生: "福島県における紀年銘万石"福島県立博物館紀要. 15. 155-161 (2000)
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[Publications] 小林めぐみ: "塗師頭記録について"福島県立博物館紀要. 15. 197-206 (2000)
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[Publications] 小池淳一: "書き伝えの民俗-陰陽道書の展開と再生-"信濃. 53-1. 1-16 (2001)
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[Publications] 佐々木長生: "農具が語る稲とくらし-「会津農書による農具の歴史-"歴史春秋社. 174 (2001)