2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11410108
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
和田 晴吾 立命館大学, 文学部, 教授 (30115969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 克壽 奈良国立文化財研究所, 研究員 (50226825)
高 正龍 立命館大学, 文学部, 助教授 (40330005)
菱田 哲郎 京都府立大学, 文学部, 助教授 (20183577)
吉井 秀夫 京都大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90252410)
森下 章司 京都大学, 大学院・文学研究科, 助手 (00210162)
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Keywords | 古代国家形成過程 / 東アジア世界との交流 / 方形周溝墓 / 古墳 / 木棺 / 木槨 / 竪穴式石槨 / 横穴式石室 |
Research Abstract |
本研究は、日本列島における初期水稲農耕社会の定着から、律令国家形成にいたるまでの長い古代国家形成過程の中で、東アジア、特に朝鮮半島の諸社会が及ぼした影響を、おもに墳墓関係の資料を中心に取り上げつつ、検討を加えようとするものである。 2年目にあたる今年度は、昨年に引き続き、(1)日本と韓国での情報交換、(2)関連資料の収集・整理、および(3)関連遺跡の発掘・整理・分析等を中心に活動した。 (1)では、研究分担者間では、研究会のほかにも日常的に接触を保ち、研究内容の検討・調整や情報交換を行うとともに、韓国の釜山大学校で行われた嶺南考古学会・九州考古学会合同研究会に参加し、韓国の研究者との交流・情報交換等を行った。 (2)では、国内の関連資料を収集するとともに、朝鮮半島の資料では、無文土器時代の墳墓資料を中心に集成を継続している。 (3)では、京都府向日市五塚原古墳の墳丘調査(立命館大学担当)と、兵庫県中町東山古墳群の整理・報告書作成(京都府立大学担当)等を実施した。 なお、関係者は関連時期の遺構・遺物についての研究活動を行い、「研究発表」に記載のような図書、論文を公表している。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 和田晴吾: "丹後の石棺"季刊考古学別冊(丹後の弥生王墓と巨大古墳). 10. 92-98 (2000)
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[Publications] 菱田哲郎: "山背の山田寺式軒瓦"飛鳥白鳳の瓦づくり. V. (2000)
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[Publications] 高正龍: "新羅古瓦についての覚書-ひろたコレクションの資料調査を通して"京都市埋蔵文化財研究所・研究紀要. 6. 43-67 (2000)
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[Publications] 森下章司: "青銅鏡と科学分析"考古学ジャーナル. 470(予定). (2001)
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[Publications] 吉井秀夫: "韓国の古墳群-慶尚北道大邱・慶山地域の場合"季刊考古学. 71. 27-30 (2000)
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[Publications] 吉井秀夫: "竪穴式石槨の「木棺」構造について-太加耶圏を中心にして"慶北大学校考古人類学科設立20周年記念論文集. (予定). (2001)
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[Publications] 和田晴吾(共著): "古市古墳群とその時代"藤井寺市教育委員会発行. (2000)
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[Publications] 和田晴吾,高橋克壽 他(共著): "国家形成過程の諸変革"考古学研究会発行. 219 (2000)
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[Publications] 菱田哲郎: "巨大石室墳を掘る"兵庫県中町教育委員会発行. 48 (2000)
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[Publications] 森下章司(共編著): "大古墳展・図録"東京新聞. 276 (2000)