2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11410114
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
神野志 隆光 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60018900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳盛 誠 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 講師 (00272469)
岡部 雄三 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20116007)
義江 彰夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80001775)
金沢 英之 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (00302828)
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Keywords | 古代天皇神話 / 日本書紀 / 古事記 / 中世日本紀 / 河海抄 |
Research Abstract |
本共同研究は、神話にかかわるテキストの具体的な分析を研究の中心とする一方、各テキストを総体として見通すことによってその連関をささえてきた諸制度を問題化することを主眼とする。そのため、昨年度に引き続き今年度も、研究分担者全員によって総括的な研究会を組織するとともに、それぞれ重心を置く研究領域によって古代、中世、近世、近代の各班に分かれて資料の分析と問題の整理にあたった。 まず各班の活動は、三年計画の二年目として、各分野別に対象となる文献資料、さらに研究文献の収集とその分析に充当された。 全体としての活動としては、共同研究の基軸として、また公開することによってひろく問題を喚起する場として、古代の神話テキストが変奏され変形されるその多様な過程の探求をテーマとした全5回のセミナーを組織し、実行した。各回の講師と題目を以下に記す。 第1回:9月23日米谷匡史ほか神野志隆光著『古代天皇神話論』合評会 第2回:10月7日神野志隆光「『私記丁本』論序説」 第3回:10月21日神野志隆光「東海女国・東海姫氏国-国名言説のなかで」 第4回:11月18日徳盛誠「吉田兼倶の日本書紀」 第5回:12月9日吉森佳奈子「『河海抄』から見えるもの」 さらに、3月22、23日には、他大学の研究者や大学院生も交え、第二年度の研究活動を総括する研究会を開催する予定である。
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