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1999 Fiscal Year Annual Research Report

19世紀イギリス製鉄業都市の労働力移動

Research Project

Project/Area Number 11430017
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionKomazawa University

Principal Investigator

安元 稔  駒澤大学, 経済学部, 教授 (00067860)

Keywords労働市場 / 人口移動 / 都市化 / 工業化 / 製鉄工業 / ミドルスブロ / 産業集積 / 人口年齢構成
Research Abstract

今年度研究実施計画で掲げた目標とその実施状況は次の通りである。
1.研究対象都市(イギリス北東部の製鉄工業都市ミドルスブロ)の人口移動諸統計数値算出について:準備作業として、都市郊外教区(後に当該都市に吸収)に関する男女別・年齢別・職業別等の移入・定着・移出人口諸指標(1851-1861年)を算出し、興味深い事実を発見した。例えば、この教区の1861年人口の大部分は、移入人口であった。また、性別・年齢別人口移動プロファイルには、著しい相違があったこと(例えば、移入人口の性比は他の大方の工業都市とは違って、100を超えている)、移入人口年齢構成のピークは男子20-24歳であり、その大部分は製鉄工業の熟練労働者であったこと等である。これらの事実発見については、英文論文にまとめ、公表した。
2.当該都市に関する1871年センサス原簿(個票)の入力について:この種作業に習熟したイギリス人研究補助者に依頼し、一部は既に入力済みである。残り入力作業は継続中であり、2000年夏までに完了する予定である。
3.当該都市の19世紀後半における人口移動プロファイルの算出について:エセックス大学歴史学部Professor Kevin Schurerを中心とするスタッフに、人口移動プロファイル算出のためデータ・インプット、データ解析、解析結果の提供を依頼した。また、センサス実施年度における当該都市の家族・世帯種別の算出も併せて依頼した。その結果は、遅くとも2000年3月末までに研究代表者のもとに送付されるはずである。
4.文献・史料検索と収集について:イギリス人口移動史・近代都市史関連英文・邦文文献を収集し、一次史料のマイクロ・フィルム複写を依頼し、入手した。これに基づいて、研究史を回顧し、その結果を書籍『近代移行期の家族と歴史』第6章にまとめた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] MINORU YASUMOTO(安元稔): "Migrants in Middlesbrough in the Nineteenth Century"駒沢大学経済学論集. 31巻・3号. 1-36 (2000)

  • [Publications] 安元 稔: "速水融編著『近代移行期の家族と歴史』第6章『センサス原簿から見た近代イギリスの人口移動』(157-192頁)"ミネルヴァ書房. 224 (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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