1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11440145
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小川 忠彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下舞 豊志 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, COE研究員
塩川 和夫 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (80226092)
品川 裕之 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (00262915)
中村 卓司 京都大学, 超高層電波研究センター, 助教授 (40217857)
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Keywords | 夜間大気光 / 大気重力波 / 広域多点観測 / 超高層大気 / 中間圏界面 / 熱圏 |
Research Abstract |
本研究では、名古屋大学太陽地球環境研究所が整備した最新鋭且つ可搬型の「超高層大気イメージングシステム」(略称:OMTI)を用いて、85-350km高度の熱圏大気光を複数の波長で高度方向と水平面内で同時観測するとともに、他研究機関(東北大学、新潟大学、京都大学など)の協力を得て、北海道、本州、四国を含む日本列島規模の大気光観測網を新しく構築し、中間圏界面から熱圏にかけての大気波動の伝搬・消滅過程を調べている。 平成10年より北海道陸別町と滋賀県信楽町において行われている無人定常観測は、平成11年も引き続き行われた。また、平成11年6月よりファブリ・ペロー分光器の自動観測を信楽において開始し、信楽にある京都大学の大型大気レーダーとの比較観測を平成11年6月、11月、平成12年1月に行った。平成11年8月にはFRONTキャンペーンに参加し、信楽、陸別の定常観測に加えて、沖縄県国頭村において2週間の630nm大気光観測を行った。この観測により、日本上空で観測されていた南西に伝搬するTID(伝搬性電離圏擾乱)現象が、沖縄の緯度付近まで伝搬しているケースと、そうでないケースの2例の観測が行われた。また、平成12年1月には、信楽と、約30km離れた室生において大気重力波の同時観測を行い、両者のデータを比較することによって重力波の高度を決定することができた。 これらの観測で得られた成果は、地球電磁気・地球惑星圏学会の講演会(6月、東京、5件及び11月、仙台、5件)、名古屋大学太陽地球環境研究所研究集会(9月、京都、8件)、アメリカ地球物理学会秋期講演会(12月、サンフランシスコ、3件)等で発表した。また、成果の一部を誌上発表した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shiokawa,K.: "Integrating-sphere calibration of all-sky cameras for nightglow measurements"Advances in Space Science. (in press). (1999)
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[Publications] Shiokawa,K.: "Development of optical mesosphere thermosphere imagers (OMTI)"Earth, Planets, and Space. 51. 887-896 (1999)
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[Publications] Kubota,M.: "Height measurements of nightglow structures observed by all-sky imagers"Advances in Space Science. (in press). (1999)