地球の自転によるコリオリ・力を利用した地球上移動体の自己検知スピード・センサ

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 11450035
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
• Research Institution: Yamagata University
• Principal Investigator: 富川 義朗 山形大学, 工学部・電子情報工学科, 教授 (80007004)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 青柳 学 山形大学, 工学部, 助手 (80231786) ; 広瀬 精二 山形大学, 工学部, 教授 (70007201) ; 高野 剛浩 東北工業大学, 工学部, 教授 (50085411) ; 大西 一正 アルプス電気株式会社, 主任研究員 ; 菅原 澄夫 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (00007197)
• Keywords: コリオリ・力 / センサ / 圧電振動子 / ジャイロ / 加速度センサ / 3次元ジャイロ / 多機能センサ / 姿勢センサ

Research Abstract

表記仮題の実現を目指して、次のような検討を行った.
1) コリオリ・力を利用する原理から,本年は先ず其の基本的検討を行った.即ち,コリオリ・力を圧電振動子の周波数変化として検出する構成を検討した.厳密な意味では加速度センサとなるが屈曲共振系と縦振動系のどちらが効果的か実験した.其の結果,屈曲系の好ましいことを確かめた.この事をもとに
2) 実用的な形状と思われるセンサの考案を行った.更に,
3) コリオリ・力利用のスピード・センサのより効果的な形状を考察した.これらは次年度の実験的検討の準備となる.
4) コリオリ・力利用において、表記タイトルに包含されるジャイロ・センサについては
(1) 3次元ジャイロ・センサの構成、 (2)ジャイロ・センサの高感度対策 (3) ジャイロ・センサの総合的解説、 などについて,各種学会において報告した.
5) 次年度はより成果のあがる活動としたい.

Research Products

• [Publications] 菅原澄夫,富川義朗: "振動ジャイロ"日本音響学会誌. 55・7. 496-503 (1999)
• [Publications] N.shiratori, Y.Tomikawa: "Vibratory Gyro-Sensor Using Vertically Set Quartz Crystal Trident-Yype Tuning Fork Resonator"Jpn. J. Appl. Phys.. Vol.38. 3217-3219 (1999)
• [Publications] N.Ishida, Y.Tomikawa: "Basic Consideration of Trident-Type Tuning Fork Accelerometer Using Coriolis Force Phenomenon"Jpn. J. Appl. Phys.. Vol.38. 3228-3232 (1999)
• [Publications] 後藤隆志,富川義朗,菅原澄夫: "縦1次-屈曲2次の2連モード・短形板振動子を用いた圧電振動ジャイロ・センサ"日本音響学会誌. 56・1. 47-55 (2000)
• [Publications] 菅原澄夫,工藤すばる: "インダクタンス素子を用いた圧電振動ジャイロの高感度化"電気学会論文誌E. 120・3. 116-121 (2000)
• [Publications] 富川義朗: "圧電振動ジャイロ-低背化構成や周波数変化型構成について-"2000年記念・先端技術シンポジウム「圧電材料と弾性波デバイス」. 61-68 (2000)