2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11450223
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鈴木 毅 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70206499)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟橋 國男 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50029203)
|
Keywords | 公共空間 / パブリックスペース / オープンスペース / 行動 / 居方 / 場所 / 環境デザイン / 公開空地 |
Research Abstract |
1.都市の公共空間を中心とした人の居方のフィールドワーク 平成12年度に引き続き,大阪,東京を中心に,代表的な広場,公開空地,公園等の人々の利用と実態をサーベイした。本年は特に,場における視覚的関係性の点から興味深い事例(恵比寿ガーデンプレイス,京都新風館など)を対象として,人々の居方の実態の観察,写真及びビデオによる記録,利用者属性と位置の平面図へのマッピング,さらに視覚的関係性の視点から,その場所の関係性と質について分析し比較検討した。 2.「居方」のデータベースの入力構築作業 平成12年に引き続き,人の居方に関する場面データ(写真およびビデオ映像)についてのビジュアルなデータベースの入力作業を行った。またこのシステムのインターネットによる公開の可能性について検討した。 3.人の「居方」についての理論的枠組みの考察と構築 平成11年からサーベイによって収集した公共空間における居方の現状と分析,及び心理学・社会学・計画デザイン論における関連理論等を総合的に検討し,場所における人の居方を捉える枠組みとして,他者及び環境の相互認識関係という視点を提示し,これによって「居合わせる」をはじめとする居方のタイプの整理を行った。 4.都市の公共空間における居方のあり方とデザインの方向性への提言 3の分析及び平成11〜12年度に行った都市の公共空間の設計コンセプトに関する調査結果をもとに,今後の都市の公共空間デザインの方向性として杜会的・空間的定位・認識する資源としての重要性を提言した。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 鈴木 毅: "Ikata: Mode of Being In Place Of People As A Resource To Recognize Environment"Proceedings of the 32^<nd> Annual Conference of the Environmental Design Research Association. 230 (2001)
-
[Publications] 小林 健治: "パブリックスペースに関する環境行動的研究"人間・環境学会誌. 第13号. 62 (2001)