1999 Fiscal Year Annual Research Report
温暖化環境での落葉広葉樹の光合成特性と食害抵抗性に関する予測研究
Project/Area Number |
11460061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小池 孝良 北海道大学, 農学部・附属演習林, 教授 (10270919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日浦 勉 北海道大学, 農学部・附属演習林, 助教授 (70250496)
船田 良 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (20192734)
寺沢 実 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50003124)
丸山 温 森林総合研究所, 北海道支所, 室長
岸 洋一 東京農工大学, 農学部・附属演習林, 助教授 (90293018)
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Keywords | 温暖化 / 植食者 / 防衛機構 / マイマイガ / 高CO_2 / 光合成 |
Research Abstract |
共同研究を予定している森林総合研究所の人工気象室を使用し、主要広葉樹を温暖化環境(高 CO_2、4℃上昇時の気温)で栽培して葉の光合成能力を測定した。この測定には本研究で申請する高精度光合成蒸散測定装置(LI-6400)を用いる。また、現有の変調型葉緑素蛍光測定装置を利用して、葉の活性を推定する。この測定と並行して、マイマイガなど雑食性の幼虫を利用し、食害試験を実施予定であったが、材料の入手ができず、葉の切除試験にとどまった。残存葉に対し、これらの測定後、葉の化学成分の変化を現有の高速液体クロマトグラフィーなどで分析し、防御物質の推定と定量を行っている。温暖化環境で予想される葉の形態変化や水利用効率の変化を、現有のレーザー顕微鏡と木部圧測定装置で測定する。これにより、特に温暖化環境で予想される水利用効率の変化を定量的に解明できる基礎を模索中である。また、育種目標を掲げるべく、基礎情報の文献整理を実施した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Nakamura, T., M. Kitano and T. Koike: "Observation of patchy stomatal closure and growth of white birch seedlings"In : Terazawa, M. Et al.Eds. Birch Wood Utilization, Bifuka,. (印刷中). (2000)
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[Publications] 小池孝良、笹賀一郎、北尾光俊、丸山温: "北方森林における地球環境変化と環境育種の可能性"北海道の林木育種. 42. 10-13 (1999)
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[Publications] 小池孝良: "CO_2濃度上昇と森林の広答能研究の動向"大気環境学会. 34. A35-A52 (1999)