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1999 Fiscal Year Annual Research Report

家畜バベシア症の発病機構におけるマクロファージの役割に関する病態生理学的研究

Research Project

Project/Area Number 11460142
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

前出 吉光  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (40002084)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大和 修  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 講師 (80261337)
Keywordsバベシア / 赤血球 / マクロファージ / 酸化傷害 / 活性酸素
Research Abstract

バベシア感染症における赤血球酸化傷害機序およびマクロファージの活性化機序を解明するため、感染赤血球の酸化防御系酵素を測定するとともに、Cytochrome c還元法を用いてスーパーオキサイド生成速度を測定し、さらに感染動物マクロファージの活性酸素生成能を化学発光法を用いて測定した。その結果、バベシア慢性感染犬赤血球の酸化防御に関わる酵素活性は、概ね正常犬赤血球に比較して有意に高値を示した。しかし、感染犬赤血球は酸化防御系酵素活性が高いにも関わらず、活性酵素生成速度(443.8±129.8nmol/10^9RBC/hr)が、正常犬(298.1±57.5nmol/10^9RBC/hr)に比較して有意に(p<0.001)高かった。
次に、マクロファージの活性化については、オプソニン化ザイモザン(OZ)および)Phorbol 12-myristate 13-acetate(PMA)による刺激、ならびにバベシア症慢性感染犬から採取した赤血球を破砕し、その不溶性沈殿物をそれぞれの犬血清でオプニソン化した抗原(赤血球抗原)による刺激を施し、マクロファージの産生する活性酸素量を測定した。その結果、バベシア慢性感染犬末梢血から得られたマクロファージは、いずれの刺激剤によっても、正常犬マクロファージに比較して高い活性酸素生成能を示した。以上の成績から、感染犬のマクロファージは循環血中ですでに活性化を受けていることが判明した。感染犬赤血球は酸化的に傷害を受けていることが前述の実験によって確認されたが、この酸化傷害による何らかの赤血球膜変化が自己の免疫担当細胞に認識される要因になっているものと推察された。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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