2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11460152
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
守屋 和幸 京都大学, 情報学研究科, 教授 (90159195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沼田 邦彦 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (30026405)
荒井 修亮 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20252497)
酒井 徹朗 京都大学, 情報学研究科, 教授 (10101247)
木庭 啓介 京都大学, 情報学研究科, 助手 (90311745)
吉村 哲彦 京都大学, 情報学研究科, 助手 (40252499)
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Keywords | GPS / 携帯端末 / 環境教育 / 共有型仮想空間 |
Research Abstract |
環境教育支援のための携帯端末を利用したシステムの構築に関する研究を行なった。本研究で構築したシステムは、実世界と仮想世界から共有型仮想空間に参加し、そこで得られた知識や情報をデータベース化して記録することを実現した。体験学習を行なう学習者はGPSとPHSを搭載したノート型PCを持って、自然環境の中で体験学習を行なうが、同時に専門家およびその他の学習者はネットワークを介して遠隔地からこのシステムに参加する。このシステムへの参加者は、体験学習の現場を3次元的に再現した仮想空間を介して双方向で情報の授受を行なうことができる。この3次元仮想空間にはGPSからの位置情報に基づいて、参加者のアバタが表示される。また、3次元仮想空間上に新たに取得した情報を追加することが可能であり、それらの情報はサーバ上の3次元仮想空間に反映されるので、すべての参加者が常に最新の情報を共有することが可能である。本研究で構築したシステムの評価に関しては今後実証実験を通して明らかにしていく。 さらに、GPSとデジタルカメラを搭載した携帯情報端末から、森林内で取得した情報をWebページに送信し逐次ページの内容を更新するシステムの構築も行なった。このシステムではGPSから取得した日付・時間・位置情報を自動的に付加しており、デジタルカメラで撮影した画像情報を文字情報とともに遠隔地のサーバ側へ一括して転送し、Webページを自動更新することができる。屋久島において、実際に本システムを使用した結果、GPSによる位置情報の取得、携帯電話・衛星電話によるデータの送信、サーバ上のWebページへの情報登録・閲覧は問題なく行われることが確認できた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 岡田昌也: "DigitalEE:分散仮想空間による協調型環境教育支援システム"電子情報通信学会論文誌. (2001年6月印刷予定).
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[Publications] Okada,M: "Distributed Virtual Environment Realizing Collaborative Environmental Education"Proc.of 16th ACM Symposium on Applied Computing (SAC 2001),March 2001. (to appear).
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[Publications] 岡田昌也: "実世界と仮想世界から参加可能な分散仮想環境による環境教育支援"情報処理学会研究報告. GW-37-6. 31-37 (2000)
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[Publications] 吉村哲彦: "森林におけるGPS利用"GPSシンポジウム2000. 139-150 (2000)