1999 Fiscal Year Annual Research Report
外科的ストレス防御機構としての炎症伝達機構とその生理学的意義及び麻酔による防御
Project/Area Number |
11470328
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
尾崎 眞 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (30160849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新 健治 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60184181)
根岸 千晴 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40189361)
尾崎 恭子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00162561)
森岡 宜伊 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60256518)
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Keywords | 外科的ストレス / 発熱 / サイトカイン / IL-1(α、β) / IL-6 / TNFα / INFα / MIP-1(α、β) |
Research Abstract |
本研究におきましては、手術中から術後にかけての発熱反応とサイトカイン群の動向とその麻酔方法による差などを臨床症例やボランティアによる研究により全体像として把握すべく、広範な臨床症例におきまして、informed consentを得られた外科手術患者におきまして、術中および術後の各種サイトカインおよび体温の測定を行いました。本測定には、東京女子医科大学に本研究費により設置しましたcytokine測定・解析装置(日本インターメッド・Immuno Mini NJ-2201)を使用して、cytokine測定試薬キットにより綿密かつ正確に測定を行いました。 その結果、特に内因性発熱物質として知られているIL-1(α、β)が、発熱反応と有意な関係のあることが多変量解析による分析で判明しつつありますが、その他のIL-6、TNFα、INFα、MIP-1(α、β)との術中・術後の体温の変動は、患者の手術および出血量などの背景因子との関係に左右されるものの,その動向がほぼ把握ました。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Lenhardt R: "The effect of pyrogen administration on sweating and vasoconstriction thresholds during desflurane anesthesia"Anesthesiology. 90. 1589-1595 (1999)
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[Publications] Goto N: "The thermoregulatory threshold for vasoconstriction in patients anesthetized with various 1-MAC combinations of xenon, nitrous oxide, and isoflurane"Anesthesiology. 91. 626-632 (1999)
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[Publications] Negishi C: "Alfentanil reduces the frebrile response to interleukin-2 in men"Crit Care Med. (1999)
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[Publications] 天羽敬祐: "麻酔と体温管理 in専門医のための麻酔科学レビュー'99"総合医学社. (1999)