1999 Fiscal Year Annual Research Report
血管内皮増殖因子を歯科保存領域で応用するための総合的研究
Project/Area Number |
11470407
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
鳥居 光男 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (30116066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 征郎 鹿児島大学, 医学部, 教授 (20082282)
長岡 成孝 鹿児島大学, 歯学部, 助教授 (10155913)
松下 健二 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (90253898)
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Keywords | 血管内皮増殖因子 / 歯髄細胞 / 歯肉線維芽細胞 / LPS / AP-1 / 遊走 / 分化 |
Research Abstract |
[研究目的]血管内皮増殖因子(VEGF)の歯内・歯周領域における応用の可能性を探るため、本年度はまず、歯髄細胞ならびに歯肉線維芽細胞におけるVEGFの発現動態を調べるとともに同細胞に対するVEGFの作用をさらに詳細に調べ、歯髄および歯周組織における役割を明確することを試みた。 [研究結果] 1.炎症歯髄組織および炎症歯周組織中にはVEGFが強く発現していた。また、線維芽細胞および血管周囲の細胞においてその発現が強く認められた。 2.IL-6,IL-1,TGF-b,およびLPSの刺激によって歯髄細胞および歯肉線維芽細胞におけるVEGFの発現は増強された。 3.LPS刺激によるVEGFの発現増強には転写因子AP-1の活性化が必須であった。 4.VEGFは歯髄細胞の遊走ならびに分化を誘導した。 5.VEGFによるこれらの作用発現にはAP-1の活性化が関与していることが示唆された。
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