2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11470526
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Research Institution | Saitama Prefectural University. Junior College |
Principal Investigator |
山下 美根子 埼玉県立大学短期大学部, 教授 (60301850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅川 典子 埼玉県立大学短期大学部, 講師 (00310251)
佐々木 明子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (20167430)
宮地 文子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (60122975)
天谷 真奈美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00279621)
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Keywords | 痴呆 / 痴呆性老人 / 残存能力 / 残存能力尺度 / 尺度開発 / 高齢者 |
Research Abstract |
昨年に引き続いて尺度Abilities Assessment Instrument(略してAAIと呼ぶ)の日本語版が本年度完成した。現場で検証する前に原版にある項目の中で社会文化上わが国において実施する上で適切でないと思われる項目を痴呆性老人専門の医師および看護婦・保健婦の意見を交えながら削除および調整した。その結果の縮小版を県内の老人施設数箇所において痴呆性高齢者を対象としてpilot testsを実施し目下その結果の分析を進めている。 また本尺度の開発者であるDawson氏等からなるEnhancing the Abilities of Persons with Alzheimer's and Related Dementias(163頁)を和訳しわが国で出版する著作権をニューヨーク在のSpringer Publishing Companyから取得し近日中に医学書院から出版する運びとなっている。本書は高齢者の痴呆という現象を把握し痴呆という疾病がもたらす(問題)行動とそれについての対処方法を理論(先行研究結果)と実践をまじえて科学的に説明している。本尺度(AAI)はこの本に書かれてある主たる概念に沿って開発されているので本尺度を使用する際この本は必読である。さらに当本は看護者や介護者のみならず従来医師があまり注意を払わなかったまたは見る方法を見出せなかった分野においても深く追求しているということから医師をはじめST,OT,PTなど他専門職者にとっても興味深い本といえる。
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