2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11470526
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
山下 美根子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (60301850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天谷 真奈美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00279621)
佐々木 明子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (20167430)
宮地 文子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (60122975)
浅川 典子 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (00310251)
大塚 麻揚 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (60336493)
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Keywords | 痴呆性 / アルツハイマー病 / 高齢者 / 訪問看護 / 介護 / 在宅ケア |
Research Abstract |
平成11年度に和訳したAAI測定尺度は10ページにおよびわが国で実用化するにあたって下記のような課題があると推測された。 1)この尺度を施設等でアセスメントの一環として使用する際の所要時間; 2)和訳した項目の一部であるユーモア理解力やことわざなどは文化の違いのため不適切という見地から内容のうえでの整合性をみる 上記の課題を検討および調節するため現場検証をおこなった。県内2ヶ所と県外1ヶ所の特別老人施設で実証した結果は次のようなものであった。 1)に関しては40項目の質問または指示について実施した結果、対象者が軽度の痴呆症でしかも協力的な姿勢で参加した場合の所用時間は25分から50分であった。対象者側の疲労感や苛立ちはみられず、また施設のスタッフ側からも課題や問題点等についての指摘はなかった。 2)文化の違いのため不適切とみなされた項目を除去しさらに語彙や言い回し等においても整合性を図った。 このように現時点において痴呆性高齢者の残存能力を測定する尺度開発の基盤が一応確立された。今後の方向としてはさらに現場検証を継続し質的および量的分析をおこなうことで本尺度のさらなる修正が可能と考える。
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