2000 Fiscal Year Annual Research Report
がん患者・家族への看護独自の介入に関する研究結果の実践への導入モデル
Project/Area Number |
11470531
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
遠藤 恵美子 北里大学, 看護学部, 教授 (50185154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新田 なつ子 北里大学, 看護学部, 講師 (10172727)
斉藤 亮子 北里大学, 看護学部, 講師 (40276168)
稲吉 光子 北里大学, 看護学部, 助教授 (60203212)
竹村 華織 北里大学, 看護学部, 助手 (80265727)
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Keywords | がん患者・家族 / 看護独自の介入 / リサーチ・ユーティリゼーション(research utilization) / アクション・リサーチ(action research) / マーガレット・ニューマン(M.Newman) |
Research Abstract |
平成11年度に作成した研究計画書に基づいて、看護職者が各々の実践現場の中に、選定した看護独自の介入に関する研究結果を導入・活用することをサポートした。実施方法として、アクション・リサーチの形を活用した。すなわち、(1)看護職者と教育・研究者の共同、(2)看護職者の願いとしての看護ケアの策定、(3)研究結果を導入・活用して変化を生み出す行為の過程、(4)理論の発展、という要素を盛り込んだ。参加グループとしては北里大学の2病院から5つの病棟の看護職員が参加し、実践とその検討のためにそれぞれ15〜20回の会議を繰り返した。 結果として、看護職者と教員・研究者が辿った過程は、単純に研究結果を実践に入れ込むというだけのものではなく、看護職者は自分たちの今までの看護ケアのあり方を見直し、内省し、新たに行為し、学び合い、さらにまた新たな行為を試みるという、螺旋状に発展して行ったことがわかった。アクション・リサーチは、研究結果を実践に導入するための1つのモデルとして有効であり、この過程で、看護職者の看護への意欲の高まりとケアの質の向上というアウトカムが生じることがわかった。 第20回看護科学学会学術集会の交流集会で方法論について披露し、また第15回日本がん看護学会学術集会では研究として発表した。 上記の結果を確かめるために、済生会京都府病院の看護職員20名との共同で現在進めつつある。
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