2000 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化時代のスポーツとアジア〜地域研究と比較文化論の視点から
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11480010
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
平井 肇 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (70199032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢田 和明 滋賀大学, 教育学部, 教授 (20053332)
佐川 哲也 金沢大学, 教育学部, 助教授 (70240992)
天野 郡寿 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (10031337)
松田 恵示 岡山大学, 教育学部, 助教授 (70239028)
深澤 宏 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (10006596)
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Keywords | スポーツ / アジア / 地域研究 / 比較文化論 / 社会学 / グローバリゼーション / 近代化 |
Research Abstract |
本年度は「個別の地域研究」と「特定のスポーツ社会制度に関する比較研究」に関して,共通のフィールドをフィリピンとタイに設定して、共同でフィールド調査を行った。フィリピンとタイでは現地の研究者を交えてワークショップを行い、スポーツ・社会・文化事情について情報交換を行うとともに、各自の関心領域をもとにフィールド調査を行った。 具体的な研究成果としては、前年度の研究成果をもとに、『スポーツで読むアジア』(2000年世界思想社)を刊行した。また、グループとしての研究成果を発表する場所としてホームペイジの作成に取りかかり、フィールド調査の途中経過を中心に公表していくことができるように準備を始めた。 平成12年度の主な活動は,以下の通りである. ● 7月第5回研究会(滋賀大学で、フィールド調査の打ち合わせを中心に) ● 8・9月 フィリピン・タイへのフィールド調査(天野、佐川、澤田、深澤、矢崎、松田、伊達、金が参加) ● 10月第6回研究会(滋賀大学でNZオタゴ大学Jackson博士を招き、スポーツのグローバル化に関する研究会) ● 12月第7回研究会(信州大学で、ホームペイジ作成の打ち合わせを中心に) なお,研究分担者として,伊達由実(四天王寺国際大学・助教授),矢崎弥(山形県米沢女子短期大学・助教授),金恵子(奈良女子大学大学院人間文化研究科・助手)が新たに加わり、去年に引き続き研究協力者として、高畑幸(大阪市立大学大学院社会学研究科・院生)が参加した。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 深澤宏: "「サッカーボールは誰が作るのか・搾取されるアジアの子どもたち」『スポーツで読むアジア』平井肇編"世界思想社. 3・23 (2000)
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[Publications] 佐川哲也: "「伝統スポーツの行方・変わるタイの子ども遊びとスポーツ」『スポーツで読むアジア』平井肇編"世界思想社. 25・44 (2000)
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[Publications] 松田恵示: "エスニシティと体育・新疆ウイグル自治区の民族学校」『スポーツで読むアジア』平井肇編"世界思想社. 45・65 (2000)
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[Publications] 平井肇: "「スポーツ小国ゆえの可能性・シンガポール的ニュー・スポーツライフ」『スポーツで読むアジア』平井肇編"世界思想社. 67・87 (2000)
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[Publications] 天野郡寿: "「国技としてのバスケットポール・フィリピンのスポーツ興行」『スポーツで読むアジア』平井肇編"世界思想社. 89・109 (2000)
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[Publications] 矢崎弥: "「私たちのプライド・オーストラリアのライフセイバー」『スポーツで読むアジア』平井肇編"世界思想社. 111・130 (2000)
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[Publications] 金恵子: "もうひとつの甲子園・韓国の高校野球とその周辺」『スポーツで読むアジア』平井肇編"世界思想社. 133・152 (2000)
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[Publications] 伊達由実: "「極東選手権競技大会の世界・アジア主義的スポーツ観の理想と現実」『スポーツで読むアジア』平井肇編"世界思想社. 205・224 (2000)
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[Publications] 沢田和明: "「時代を走らされた長距離ランナーたら・朝鮮半島支配と人権」『スポーツで読むアジア』平井肇編"世界思想社. 225・247 (2000)