2000 Fiscal Year Annual Research Report
科学史資料集ならびに科学史を利用した授業案集の開発に関する研究〜高校「数学基礎」「理科基礎」科目のために〜
Project/Area Number |
11480028
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
杉山 滋郎 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30179171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼頭 秀一 東京農工大学, 農学部, 教授 (40169892)
大野 誠 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (60233227)
斎藤 憲 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (10221988)
八耳 俊文 青山学院女子短期大学, 教養学科, 助教授 (30220172)
松香 光夫 玉川大学, 農学部, 教授 (30074339)
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Keywords | 科学史 / 理科教育 / 復元実験 / Public Understanding of Science / 理科基礎 / 数学基礎 |
Research Abstract |
7月末に,今年度の研究方向についての打ち合わせを行ない,次の点を確認した。 (1)新科目「理科基礎」「数学基礎」で採り上げられる予定の科学史的事例のうち代表的なものについて,十分に検討された授業案のサンプルを複数個作成する。 (2)日本語で読める科学史文献(一次資料ならびに二次資料)についてリストを作成する。(3)これらを次年度早々にCD-ROMにまとめて,できるだけ多くの理科教員に配布し,試行結果のフィードバックを得る。 これらについては,来年度早々の配布に向け作業が進んでいる。研究成果公開用のホームページでも,逐次それを公開している。 また,上記(1)〜(3)と並行して,科学史を理科教育に利用することの意義・有効性についての理論的な検討を行なってきた。その成果は来年度秋に公刊される。また,海外での実績などについても調査してきた。イギリスについての調査をすでに終え,来年度に予定しているアメリカ,カナダでの調査結果とあわせ,来年度に成果がまとまる予定である。今年度の後半からは,歴史上の実験や観測を再現するという手法の検討を始め,各種のシミュレーションなどについての検討を開始した。歴史上の実験の再現には,理科教育上,少なくとも二つの意義があると考えられる。一つは,実験計画上の各種の手法を学習者自身が学べるということ,もう一つは,教師が実験教材を考案していく上でのアイデアを抽出することができることである。
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Research Products
(2 results)