2001 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを活用した博物館地球科学教育システムの構築
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11480044
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Museum of Cultural History |
Principal Investigator |
平田 大二 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任学芸員 (70132917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井田 秀一 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任学芸員 (20228125)
五島 政一 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 地学研究室長 (40311138)
小出 良幸 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任研究員 (50211230)
高橋 司 愛媛県城川町立地質館, 主査(学芸員)
田口 公則 神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 学芸員 (70300960)
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Keywords | インターネット / 博物館 / 科学教育 / デジタルデータベース / ネットワーク |
Research Abstract |
1.本研究の目的は、遠隔地にあり、かつ異なる性格の神奈川県立博物館と愛媛県城川町立地質館を例にして、様々な規格の博物館資料をデジタル資料化した博物館データベースを構築し、インターネット上で活用できる博物館ネットワークの実用化を図ることである。また、それらが一般市民に広く活用できるものとするため、このネットワークを博物館利用者との交流も含めたものとして運営し、博物館の特性を活かした新しい地球科学教育のシステムのモデルを構築することを目指している。 2.固定型デジタル・データベースの構築:地球科学現象を取り上げた「地球のからくり」、地域の地質を取り上げた「神奈川の大地」につづき、衛星画像を活用した「宇宙からみた地球」の画像データベースを構築し、CD-ROM化を行った。また、世界の地質を紹介する「地球地学紀行」および、「城川町の地質と化石」のデジタル化も進めた。 3.増殖型デジタル・データベースの構築:市民が自ら地球科学や自然を考え、理解することができるものとして、身近な自然を投稿できる「身近な自然史」、学芸員や博物館ボランティアさらには一般市民が採集した砂のデータベース「砂の自然史」をホームページ上に公開した。 4.博物館ネットワークの公開:人、資料、情報の交流を通じた新しい科学教育の実践を目指した神奈川県立博物館と城川町立地質館との博物館ネットワークの実践活動記録をホームページに公開した。 5.博物館の特性を活かした長期教育の実践例として、小学生から大学生までを構成メンバーとしたClub Geoの活動をホームページに公開した。 上記に示したホームページはhttp//www1.cominitei.com/からアクセスできる。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 小出良幸: "自然史における情報科学とメディア"神奈川県立博物館研究報告(自然科学). 30号. 1-26 (2001)
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[Publications] 新井田秀一: "視覚障害者と健常者における聴覚と環境認識の関係"神奈川県立博物館研究報告(自然科学). 30号. 27-31 (2001)
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[Publications] 平田大二: "視覚障害者と健常者とによる触覚を用いた岩石の観察"神奈川県立博物館研究報告(自然科学). 30号. 33-39 (2001)
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[Publications] 山下浩之: "アンモナイトを利用した火星の触覚実験とその地球科学教育的意義"神奈川県立博物館研究報告(自然科学). 30号. 41-47 (2001)
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[Publications] 田口公則: "博物館と学校連携による化石資料のインタラクティブ活用"日本モンキーセンター年報. 69-72 (2001)
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[Publications] 五島政一: "これからの理科教育-システム科学的な理科教育の構築-"教科研究理科. 166号. 2-3 (2001)
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[Publications] EPACS編: "EPACS活動報告書第4号「EPACS ネクスト・ステップ」"EPACS(代表 小出良幸). 160 (2002)