1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11480055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Takachiho University |
Principal Investigator |
渋谷 政昭 高千穂商科大学, 商学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
垂水 共之 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (50033915)
大和 元 鹿児島大学, 理学部, 教授 (90041227)
加納 悟 高千穂商科大学, 経済学部, 教授 (50114971)
佐井 至道 岡山商科大学, 商学部, 助教授 (30186910)
岩崎 学 成蹊大学, 工学部, 教授 (40255948)
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Keywords | ミクロ統計 / 個票データ / 調査データ / 総計的漏洩制御 / 孤立個体 / 多重分割表 / 分類の併合 / 確率分割 |
Research Abstract |
統計調査データを副次的解析のため公有化する際に、被調査者が他人に知られたくない情報を、秘匿する必要が有る。そのためには集団の中で特異なデータを、より一般的、典型的なデータに紛れ込ませばよい。分類を併合して疎にすることが、簡単で有効な方法である。 その際に、母集団および標本においてユニークな、つまり属性が孤立している個体の数を標本から推定して安全の規準とする。この予測問題が本質的に困難であることを明らかにした。可能な手段として、経験ベイズ法による統計的補外の実用性を考察している。実データについて計算して諸補外法を比較し、分類の粗さと孤立個体数の関係を調べている。経験を蓄積し、現実世界での問題点を調査して、初めて実用の段階に達する。経験ベイズ法の新しい有望な道具としてJim Pitmanの2パラメータ確率分割の諸特性を調べている。 このように加工して公表するデータは、いろいろな意味で不完全であるが、それでもこれから情報を得られる。より一般的な、不完全データ解析法の一部分である。この手法は、情報漏洩管理を困難にする一方、情報量と危険のバランスについて判断の規準を与える。不完全データ解析の諸方法を調査し、秘匿データと元データの情報量比較の実験を準備している。 研究課題と関連した、ノンパラメトリックベイズ、離散確率分布、ウェッブ利用技術、非線形回帰の二標本問題、など周辺トピックスについての成果が公刊された。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 佐井 至道、加納 悟: "サンプリング法を考慮した労働力調査の個票データの一意性の検討"岡山商大論叢. 35-2. 65-120 (1999)
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[Publications] Nomachi,T.and Yamato,H.: "The expectation of random functionals with Dirichlet process and its applications"Bulletion of Fnformation and Cybernetics. 31-2. 165-178 (1999)
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[Publications] 岩崎 学: "データマイニングと知識発見-統計学の視点から-"行動計量学. 26-. 46-58 (1999)
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[Publications] Sakurai,H.,Taguri,M.and Ishiduka,M.: "Two estimated snow load curbes and the boot-strap significance test"Journal of Japanese Soc.Computational Statistics. to appear
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[Publications] Sumita,U.,Sibuya,M.and Miyawaki,N.: "Analysis of multiple queues with passing serbers"J.G.Shanthikumar and U.Sumita(Eds.)Applied Probability and Stochastic Processes,Kluwer. 247-262 (1999)
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[Publications] 渋谷 政昭: "調査データ公有化における理論的技術的課題"松田 芳郎、他、編「ミクロ統計」第1巻 第2章 1節 日本評論社. 145-167 (2000)
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[Publications] 垂水 共之: "Lisp Statによる統計解析入門"共立出版. 156 (1999)