1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11480181
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
石川 義弘 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40305470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 均 横浜市立大学, 医学部, 教授 (20094302)
五嶋 良朗 横浜市立大学, 医学部, 教授 (00153750)
梅村 敏 横浜市立大学, 医学部, 教授 (00128589)
戸谷 義幸 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30237143)
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Keywords | アデニル酸シクラーゼ / サブタイプ / 分子生物学 |
Research Abstract |
カテコラミンシグナルの3大構成因子のうち、近年における最大の発見がアデニル酸シクラーゼサブタイプの多様性である。これはアデニル酸シクラーゼの生化学的特性の多様性を意味するが、その意義は不明である。申請者らによって発見された5型アデニル酸シクラーゼは末梢組織では心臓にのみ発現が認められ、さらに成人においてのみ発現するため、成人心臓型アデニル酸シクラーゼと呼ばれる。われわれは組織中に発現するアデニル酸シクラーゼサブタイプの定量が可能であるかの検討を行った。従来のウエスタンブロット法では感受性が低く、かつアデニル酸シクラーゼの組織における発現量が少ないため、検出および定量が不可能であった。そこで我々は蔗糖密度勾配法を用いて細胞蛋白からアデニル酸シクラーゼを濃縮することを試みた。密度勾配法による分画後、軽粒子分画に細胞蛋白の5%程度が集積し、この部分にcAMP産生活性があることから、同部位においてはアデニル酸シクラーゼ蛋白が約20倍程度濃縮されていることがわかった。この蛋白分画を用いて、アデニル酸シクラーゼ抗体を用いてウエスタンブロットを行ったところ、5/6型、4型、および3型のサブタイプの検出が可能であった。さらに肺組織を用いた実験から、3型の肺組織における発現程度が発育段階に応じて変化することも判明した。次年度はこの方法を用いて、cAMP信号伝達変化とアデニル酸シクラーゼ発現変化を検討していく予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Ishikawa,Y: "Exepression of aderylyl cyclase isoform protein in tissues"Mol.Cell Endoerinol.. (in press).
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[Publications] Ishikawa,Y: "Diversity of adenylyl cyclase isforms and their regulation in the hesif"J.Cardiovase.Pharmacol.. 34. 3-5 (1999)