2001 Fiscal Year Annual Research Report
II型糖尿病原因遺伝子導入コンジェニックラット作成による糖尿病発症機構の解明
Project/Area Number |
11480249
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松本 耕三 徳島大学, 医学部, 助教授 (00002246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小瀬 博之 徳島大学, 医学部, 助手 (90314856)
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Keywords | type 2 diabetes / obesity / OLETF / rat / QTL / congenic strain |
Research Abstract |
糖尿病モデルラット、OLETFにおける糖尿病原因遺伝子座14QTL領域すべて並びに体重に関するQTL領域に対するコンジェニックラットの作成をスピードコンジェニク法にて完了した。一番狭く導入されたのはNidd6の約10cMであった。残るコンジェニックラットは約20〜30cM長のOLETFラットの糖尿病原因遺伝子座を含んで導入されていた。他のすべての染色体にわたって遺伝子型を調査したところ、ほとんどの系統で導入遺伝子座領域以外はほとんど基準系統の遺伝子型に置き換わっていた。 作成したすべてのコンジェニック系統について、絶食時血糖値、グルコース経口投与後、30,60,90,120分でのグルコース値並びに体重について30週齢にて測定した。その結果、グルコース値についてはF.O-Nidd1,F.O-Nidd2,F.O-Nidd3,F.O-Nidd4,F.O-Nidd7,F.O-Nidd-10の6系統のコンジェニック系統が明らかな有意水準において基準系統より高い血糖値を示した。残り7系統は基準系統と余り変わらなかった。その中で3系統は絶食時血糖値に関与するものであったが、もともと絶食時血糖値はOLETFと基準系統間でそう大きな差のないことから、コンジェニック系統では判定が難しいためと考えられた。他の2系統はヘテローシスを示す遺伝子座であり、そのため正常血糖を示したのかも知れない。残りの1系統は体重に関するQTL導入のものであり、その領域はもともと血糖値には関与していない。また、おもしろいことにそのコンジェニックラットは基準系統より低い体重を示した。 この3年をかけて、ほぼ予定通り糖尿病遺伝子座に対するコンジェニックラットを作成することが出来た。今後はそれらのより詳細な特性解析、さらには原因遣伝子のクローニングのため、サブコンジェニック系統の作成が必要であろう。
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[Publications] Yamad T.: "dentification of epistatic interactions involved in non-insulin-dependent diabetes mellitus in the Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty rat"Exp. Anim.. 50. 115-123 (2001)
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[Publications] Minami T.: "Role of Atp7b gene in spontaneous and N-diethylnitrosamine-induced carcinogenesis in a new congenic strain, WKAH.C-Atp7b rats"Jap. J. Cancer Res.. 92. 841-847 (2001)
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[Publications] Kawano H.: "Histological changes in monoaminergic neurons of Long-Evans Cinnamon rats"Brain Res.. 915. 25-31 (2001)
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[Publications] Moralejo D.J.: "Genetic verification of the role of CCK-AR in pancreatic proliferation and blood glucose and insulin regulation using a congenic rat carrying CCK-AR null allele"Res. Com in Mol Patho Pharm.. (In press).