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2000 Fiscal Year Annual Research Report

新奏楽堂におけるホール音響特性と聴取の諸問題

Research Project

Project/Area Number 11490009
Research InstitutionTokyo National University of Fine Arts and Music

Principal Investigator

有賀 誠門  東京芸術大学, 音楽学部, 教授 (90107334)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉木 峯夫  東京芸術大学, 音楽学部, 助教授 (10187651)
安藤 政輝  東京芸術大学, 音楽学部, 助教授 (70262251)
清水 高師  東京芸術大学, 演奏芸術センター, 助教授 (00226242)
岩崎 真  東京芸術大学, 演奏芸術センター, 助手 (00251596)
渡邊 健二  東京芸術大学, 音楽学部, 助教授 (60210895)
Keywordsコンサートホール / 演奏会場 / ホール音響 / 音楽演奏 / 演奏実験 / 音響測定 / 主観評価
Research Abstract

1998年に完成した奏楽堂は、多岐にわたる使用条件に対応するために、舞台周りだけでなく、客席天井の高さも全面的に変えられるように設計された。この奏楽堂を対象とした本研究の目的は、主として音響的見地から、このようなホール構造の可変性を有効に利用する知見を得るところにあった。
◇演奏音・演奏者に対するホール可変部分の影響を把握する。
◇好ましい使用条件について検討し、実使用への可動部分設定指針を策定する。
◇試演実験で特徴的であった可動部分設定条件に関わる音響特性を把握する。
◇問題点を抽出し、今後の課題を指摘すると共に、今後の更なる検討のための基礎資料を収集蓄積する。
設計段階で様々な使用形態が想定され、音響特性についての基礎的な数値は与えられてはいたが、実際に様々な演奏形態、楽器の特性のもとで、最高の使い方を見つけるには、ある期間に関心を集中し、系統的な試行実験と考察を行い、さらにまた、その音響特性の裏付けを把握することが必要であった。
本研究では、試演実験を通じて演奏関係者自身が音響特性を判断して、可変天井の設営条件を決めることができた。邦楽、声楽ではそれぞれコンセプトの異なる条件があえて選ばれ、楽曲、演奏者の条件にあわせて使い分けて行くことになった。また、アンサンブルとフルオーケストラでは使用床面積や楽曲違うと言うだけでなく、寄って来る音響条件にも、必ずしも大は小を兼ねるものでないことが認識された。
ホール空間を天井の上下で加減するということが、必然的に舞台部分の造作についての可変性の要求につながることもわかった。
さらに、このホールの新たな使い方の可能性についても、考え、またそれをすることに成果の期待を持てる、と関係者が思うに至ったのが大きな収穫であったといえる。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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