1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11555047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo National College of Technology |
Principal Investigator |
堤 博貴 東京工業高等専門学校, 機械工学科, 助手 (30300544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 輝幸 協和工業株式会社, 社長(研究者職)
上 喜裕 オリンパス光学工業株式会社, (研究者職)
吉村 靖夫 東京工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (20042682)
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Keywords | きさげ / 画像処理 / 熟練作業 |
Research Abstract |
きさげ作業は,高精度なすべり案内面を仕上げうることから,旋盤のベッドなどの加工には不可欠な手仕上げ加工法である.近年,わが国では技術の海外移転にともない熟練技術者不足が叫ばれており,その対策が緊急課題となっている.そこで,本研究では,自動きさげ盤の開発を目的として,特に今年度は以下の2つの課題に着手した. 1.研削形きさげ加工ユニットの開発 研削方式のきさげ加工ユニットを開発し,その性能を調べた.熟練作業者の加工精度に匹敵する加工精度と,良好な加工痕形状を得ることができた.加工時の動力は垂直水平方向ともに10N以下と非常に小さく,また,熱の発生も極めて少ないことから,研削熱の発生は極めて少ないと考えられる.以上のことから,本ユニットで仕上げたきさげ面を案内面として用いた場合,残留ひずみが少なく,経年変化の少なくすくことが可能と考えられる. 2.CCDカメラを用いてきさげ仕上げ面の評価方法の開発 一方,きさげ仕上げ面はこれまで具体的な評価方法が確立していないことから,本研究ではCCDカメラを用いてきさげ仕上げ面の評価方法の開発を行った.従来から当たり面の認識に使われる画像処理の手法にキャラクタリゼーションの概念を導入し,1.グラフィックによる定性的評価,2.負荷特性による機能的評価,3.突起検出による幾何学形状の評価,の3手法について実用の可能性を検証した.結果として,いずれの手法もきさげ仕上げ面の評価を適切に行うことができた.また,CCDカメラを測定器として用いた場合,0.4μmの深さを色彩情報から認識することができ,これもきさげ仕上げ面の測定制度としては実用的であるといえる.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 堤博貴,吉村靖夫,樋口靖和: "画像処理を用いたきさげ仕上げ面のキャラクタリゼーション解析に関する研究"第7回学生会員卒業研究発表講演会講演予稿集. (1999)
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[Publications] 堤博貴,中林拓也,吉村靖夫: "当たり面認識装置を含む自動きさげ盤の開発(第一報)-きさげ盤の構成-"機械工学会第39回学生員卒業研究発表講演会講演予稿集. (1999)