1999 Fiscal Year Annual Research Report
資源探査に必要な地下データの疑似3次元可視化技術の開発
Project/Area Number |
11555267
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松岡 俊文 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10303851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 俊樹 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50210935)
芦田 譲 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60184165)
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Keywords | 物理探査法 / 3次元地震探査法 / 可視化技術 / イメージング / 高速計算 / 3次元トモグラフィ解析 / 3次元深度マイグレーション / コヒーレント解析 |
Research Abstract |
石油・天然ガス等の地下資源開発では、対象地域の地下約10km程度までの地下構造を正確に把握し、その構造を可視化する必要がある。特に近年3次元の物理探査技術の開発に伴い、可視化技術も3次元可視化が必須となってきた。このためには、3次元探査にかかわるデータ取得およびその処理技術の開発、そのデータを用いた3次元地質モデル構築技術の開発、構築された地質モデルの可視化と、さらにこれら要素技術の統合である。 本年度は研究の開始年度であり、要素技術の開発を主目的とし以下のような研究を実施した。 1 電磁探査法におけるインバージョンの高精度化を目指すと同時に、坑井間で観測されたデータを用いた地下構造の推定技術の開発を行った。 2 坑井間で取得された地震探査データに対してフレネルボリュームの概念を用いた解析を行うことにより、3次元トモグラフィ解析技術の検証を行った。 3 3次元可視化技術を用いた地震探査データの解釈作業に必要な事項に関して、現状のサーベイと今後の技術に関して検討を加えた。 4 3次元地震探査データ処理の中心的な手法である3次元深度マイグレーションに関して、波動伝搬の概念を用いたイメージング技術開発を行った。 5 3次元地震探査データの高精度な解釈を行うに必要なコヒ-レント解析に関して、固有値解析を用いる手法を開発した。 以上の様な成果を元に、研究後半の今後2年間は3次元地質モデルの構築技術の研究開発に取り組む予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Matsuoka,Y.Sanada,K.Yamamoto and Y.Ashida: "Inversion of EM tomography by gradient method"Proceedings of the Fifth Well Logging Symposium, SPWLA,. 1-7 (1999)
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[Publications] T.Watanabe,T.Matsuoka and Y.Ashida: "Seismic traveltime tomography using Fresnel volume approach"The 69th Annual SEG Meeting, Houston. 1402-1405 (1999)
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[Publications] Y.Sanada,T.Matsuoka,and Y.Ashida: "Fracture zone imaging by using radar tomography - Numerical study by the gradient method"The 4th International Symposium on Recent Advanced in Exploration Geophysics. 68-74 (1999)
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[Publications] 大澤理,朝倉繁明,吉野昭浩,芦田譲,松岡俊文,渡辺俊樹: "三次元可視化技術の地震探査データ解釈への応用"物理探査. 52・6. 499-504 (1999)
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[Publications] 真田佳典,松岡俊文,芦田譲: "波動伝播に基づくイメージング"物理探査. 52・6. 526-538 (1999)
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[Publications] 松岡俊文,西原陽介,芦田譲,佐藤真,峯岸政人: "固有値構造に基づいたコヒーレント解析"物理探査学会第100回学術講演論文集. 1-5 (1999)