2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11558037
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河原 達也 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (00234104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 聖一 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (20115893)
池田 克夫 京都大学, 情報学研究科, 教授 (30026009)
壇辻 正剛 京都大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (10188469)
堂下 修司 龍谷大学, 理工学部, 教授 (00025925)
片桐 滋 NTTコミュニケーション, 科学基礎研究所, リーダ
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Keywords | 音声情報処理 / 語学学習 / CALL / 音声認識 / 音韻 / リズム |
Research Abstract |
英語を学習する日本人話者を対象として、発音訓練支援を行うCALLシステムの研究・開発を行った。特に以下の点に焦点をおいて研究を行った。 (1)母音学習:英語と日本語では特に母音の種類に大きな差があり、音韻面での大きな問題となっている。しかし、日本人が発声した英語の母音を正確に評価するのは困難である。そこで、日本語の母音サンプルを基にして周波数正規化を行い、個人差を考慮した英語発音の評価を可能にした。 (2)リズム学習:英語と日本語では基本的なリズムのパターンが異なり、表現や知覚の方法も異なっていると考えられる。実験の結果、ネイティブ話者は高さを基本としながらも、強さと継続時間を総合的に利用してリズムを知覚していることを明らかにした。これは、リズムの評価に利用できるものである。 (3)表現学習:日本人が誤りやすい語葉や文法のパターンをモデル化し、自動的に検出できるような枠組みを検討した。実際の対話の状況を設定し、スキットを行いながら、教示を行うシステムを設計した。 今後は、これらをシステムとして統合していくと共に、評価も進めていく予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] C.-H.Jo: "Japanese Pronunciation instruction system using speech recognition methods"IEICE Trans.. E83-D,11. 1960-1968 (2000)
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[Publications] 河原達也: "日本語ディクテーション基本ソフトウェア(99年度版)"日本音響学会誌. 57,3. 210-214 (2001)
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[Publications] 李晃伸: "Phonetic Tied-Mixtureモデルを用いた大語彙連続音声認識"電子情報通信学会論文誌. J83-DII,12. 2517-2525 (2000)
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[Publications] Y.Tsubota: "Computer-assisted english vowel learning system for Japanese speakers using cross language formant structures"Proc.Int'l Conf.Spoken Language Processing(ICSLP). 3. 566-569 (2000)
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[Publications] K.Imoto: "Modelling of the perception of english sentence stress for computer-assisted language learning"Proc.Int'l Conf.Spoken Language Processing (ICSLP). 3. 175-178 (2000)
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[Publications] 井本和範: "CALLシステムのための英語文強勢知覚のモデル化"電子情報通信学会技術研究報告. SP2000-1. (2000)
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[Publications] 鹿野清宏: "音声認識システム"オーム社. (2001)