2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11558038
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹村 治雄 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (60263430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山澤 一誠 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (40283931)
横矢 直和 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10252834)
小川 剛史 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助手 (60324860)
清川 清 通信総合研究所, 研究員
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Keywords | 人工現実感 / 仮想環境 / 三次元表示 / 協調作業 / 形状モデリング |
Research Abstract |
本研究の目的は,通信路で結合された複数の仮想環境において,その仮想環境内で,種々の憎報を共有し,仮想環境内の利用者が協調して構造物のモデリング(デザイン)を実施する場合を題材として,(1)実使用に耐え得る実用的な協調作業環境の構築のための要素技術の開発,(2)協調作業環境でのモデリング(デザイン)のための実アプリケーションの構築,(3)従来の計算機操作などの2次元GUIの仮想操作環境への適用による統合的なインタフェース環境の構築,の3課題を選定し,表示装置を含めて本研究の目的に特化した環境を構築して研究を推進し,共有仮想環境を日常的に利用するための実用技術の確立を図ることである. 今年度は、平成11年度に試作した仮想環境ワークベンチへ平成12年度に実装されたアプリケーションを改良し,仮想環境ワークベンチの機能である,傾斜角度が可変となる機能に対応したインタフェースを設計した.具体的には,平成12年度に構築した地形モデリングアプリケーションを改良し,表示面の傾斜に応じた地形モデルの表示を可能とする機能拡張のために必要な機能について検討した.さらに,これらを共有空間で協調作業として実施するために傾斜型ワークベンチ2台を用いた実験環境を用いた実験環境の構築を実施した.しかしながら,実現された共有仮想環境上で稼動する共有モデリングシステムを用いて,共有仮想環境における共同作業の特性を,システムのユーザビリティの観点も含めての評価については,時間的制約のため今後評価を行う予定となった.今後具体的には,共同モデリングにおける,視点共有機能等の有効性を被験者実験により評価する予定である.さらに,3年間の研究のまとめとして,開発した統合没入型モデリング環境の完成度を高めるとともに,新たに開発した三次元インタフェース部品をライブラリの形でまとめて,再利用可能な形式で整備をすすめる予定である.
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