2001 Fiscal Year Annual Research Report
聴覚障害および重複の障害を持つ児童における抽象的概念の獲得プログラムの開発
Project/Area Number |
11610147
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
望月 昭 立命館大学, 文学部, 教授 (00166323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 崇 立命館大学, 文学部, 助教授 (50340477)
土田 宣明 立命館大学, 文学部, 助教授 (40217328)
藤 健一 立命館大学, 文学部, 教授 (20097885)
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Keywords | 聾重複障害 / 条件性弁別課題 / 携帯電話 / 重複学級 / 郵送調査 |
Research Abstract |
1)聾重複の障害のある聾学校生徒2名を対象に、色名などの「抽象的概念」の理解と表出の獲得方法について、条件性弁別訓練課題と、要求(マンド)といった社会的場面での使用を組み合わせた獲得プログラムを検討した。 そこで獲得したサインや書字スキルを基盤に、1名では携帯電話のメール機能を用いた要求充足ならびに所在報告などの言語行動の獲得に発展させ、その必要な教授プログラムの分析を行った。その結果、携帯メールの導入以前には表出することのなかった様々な文章表出を含め、対象生徒の言語行動の飛躍的な拡大を実現することができた。 他1名については、コンピュータを利用した動詞+目的語による他者行為の報告言語行動の獲得プログラムの分析を行った。教示的フィードバックといった新しい技法を用い、書字、サインによる報告言語行動が可能になった。いずれの対象生徒も、2度にわたる合宿による集中訓練の形で研究を行った。 2)これまでの予備調査をもとに、聾学校における重複学級に在籍する幼児・児童・生徒の教育内容やコミュニケーションの実態について郵送による全県調査を行った。幼稚部から高等部に至る過程で、聾重複のある対象児(生徒)に対して、どの時期にどのような表現モードや語彙や概念学習に力点がおかれているか、その傾向を明らかにすることができた。 3)上記の実験・調査をふくめ、これまでの成果を報告書としてまとめた。
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