1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11610173
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
溝部 明男 金沢大学, 文学部, 助教授 (90127142)
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Keywords | パーソナル・ネットワーク / サポート・ネットワーク / C.Sフィッシャー |
Research Abstract |
1.研究の初年度であるので、まず、内外の先行研究をフォローすることに重点をおいた。 C・S.Fischer(1982)、B.Wellman(1979)などの先行研究の検討を行った。 サポート・ネットワークとインティミィット・ネットワークの測定法のうち、サポート・ネットワークに重点をおくことにした。サポート・ネットワークとは、単に親しいということではなくて、具体的な援助をやりとりするネットワークのことである。 2.Fischerの北カリフォルニア調査におけるサポートネットワークの測定法をとくにくわしく検討した。フィッシャーは、「留守をするとき、家のことを頼む」など、6項目で測定した。 3.Fischer及びその他のサポート・ネットワーク系の研究者による先行仮説を検討した。 たとえば、学歴とネットワークの大きさ、ネットワークの種類との関係、居住地とネットワークの関係、性別及び年令とネットワークの関係などについての仮説である。 4.来年度に、金沢市を調査地として、300程度のサンプルで、調査票を用いた面接調査を行い、いくつかの仮説と追試的にテストすることにした。他に、属性とネットワークの関係だけでなく、ネットワークが独立変動になるような仮説もあわせてテストしたい。
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