1999 Fiscal Year Annual Research Report
現代中国の社会変容と「伝統の組み替え」に関する研究
Project/Area Number |
11610320
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
佐々木 衞 神戸大学, 文学部, 教授 (60136398)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
園田 茂人 中央大学, 文学部, 教授 (10206683)
柄澤 行雄 常磐大学, 人間科学部, 教授 (70161255)
小林 一美 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (70076595)
稲月 正 北九州大学, 外国語学部, 助教授 (00232512)
|
Keywords | 現代中国社会 / 基層文化 / 伝統の組み替え / 社会変容 / 試論的枠組 |
Research Abstract |
(1)本研究は国際学術研究『現代中国の産業化における基層文化の変容と展開』(課題番号:09041023、1997・98・99年)によって得られた資料を整理し、これにもとづいて社会変動に関する試論的枠組みを検討することに目的がある。本年度は、3年間に収集された資料の整理に力を注いだ。 (2)資料の内容は以下のとおりである。 (1)解放前の民族誌。(2)解放後から今日に至る村の歴史的体験。(3)村の企業経営とリーダー、私営企業の経営。(4)外来者の受け入れ。(5)今日の村の行政組織と活動。(6)2村の家族の移動と職業に関する調査票。 資料の形態は、聞き取りノート、地方誌からの抜粋記録、手書き地図、関係機関からの統計資料、調査票による聞き取り資料など各種にわたる。これらを統一した形式で整理できるよう、その方法を検討した。 (3)聞き取りノートなどの手書き記録、民族誌および史料はワープロで統一フォームのもとに整理した。また、戸票による資料は、統計ソフトを使って整理した。手書き地図は、判読できるよう再整理した。これらの整理と編集によって、各自が収集した資料を共同研究者が共有できるようにした。 (4)来年度は、以上のように整理された資料を読み込むことによって、中国の社会変動に関する試論的な枠組みを検討する。
|