1999 Fiscal Year Annual Research Report
NPO法の立法過程・運用実態と自治体の法務能力育成に関する調査研究
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11620019
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
多賀谷 一照 千葉大学, 法経学部, 教授 (40114293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘 幸信 衆議院, 法制局, 参事 (00302521)
鈴木 庸夫 千葉大学, 法経学部, 教授 (20110273)
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Keywords | NPO / 立法過程 / 立法政策 / 自治体法務 / 政策法務 / 介護保険 / 条例づくり |
Research Abstract |
1.NPO法の立法過程に関する調査研究 今年度は、主に、衆参両院の会議録その他の資料を渉猟しながら、NPO法の立法過程に関する主な「法的論点」を抽出し、それらがどのような形で「条文」に結実していったのかに関する調査を行った。その調査結果は、橘『知っておきたいNPO法』(大蔵省印刷局)の「第一 本法制定の背景と経緯」に成果の一部を著した。 なお、この後者の論点に関するより踏み込んだ成果物として、橘「NPO法の立法過程から見た『市民と議会との協働』の意義と問題点」をまとめた(近刊予定)。 2.自治体職員・市民の政策形成能力の育成に関する調査研究 「自治体の法務能力の育成」は当初の研究計画においては平成12年度に予定していた調査テーマであったが、上記のNPO法の立法過程調査の中で、自治体職員・市民の政策形成能力(法務能力を中心とした)の育成の必要性を痛感したので、上記の研究成果を採り入れながら、自治体職員・市民との「条例づくり」ワークショップを企画することとした。具体的な題材としては、平成12年4月施行の「介護保険法」に関する市町村条例を取り上げた。その直接の成果物は、橘(共編著)『総合介護条例のつくり方』として、また、「自治体の法務能力の育成」全般に関する成果物としては。橘『自治体立法と市民〜市民のための法制執務・試論〜』その他の論考として、それぞれ公刊した。 3.文献の収集 平成11年度においては、予定どおり、国内における関連文献を集中的に収集した。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 橘 幸信: "「NPO法の立法過程から見た『市民と議会との協働』の意義と問題点〜NPO法に対する『立法学』的アプローチ〜」"山本啓ほか編『NPOシリーズ第4巻・NPOと法・行政』. (近刊). 12 (2000)
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[Publications] 橘 幸信: "「分権時代の法令の読み方・作り方」"地方自治職員研修. 1999年10月号. 21-25 (1999)
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[Publications] 橘 幸信: "「総合介護条例のつくり方〜「条例をつくる」ということ〜」"月刊地方分権. 2000年1月号. 84-90 (2000)
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[Publications] 橘 幸信: "「政策形成・政策評価における「条例づくり」の意義」"神奈川県自治総合研究センター『自治体学研究』第80号. (近刊). 4 (2000)
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[Publications] 多賀谷 一照: "危機管理と行政システム(二)"自治研究. 76巻4号(予定). (2000)
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[Publications] 鈴木庸夫: "地方公共団体の役割及び事務"ジュリスト 特集号(2000年4月刊). (2000)
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[Publications] 橘 幸信: "『知っておきたいNPO法』"大蔵省印刷局. 144 (1999)
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[Publications] 橘 幸信: "『自治体立法と市民〜市民のための法制執務・試論〜』"大阪地方自治研究センター政策資料No.44. 60 (1999)
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[Publications] 橘 幸信: "『総合介護条例のつくり方』(共編著)"ぎょうせい. 160 (1999)