1999 Fiscal Year Annual Research Report
オーストリア学派経済学説の第一世代・第二世代間の継承関係について
Project/Area Number |
11630021
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
塘 茂樹 京都産業大学, 経済学部, 助教授 (40192661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 智香子 熊本大学, 文学部, 助教授 (10274680)
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Keywords | Oskara Morgenstern / F.A.Hayek / オーストリア学派 / ゲーム理論の形成 / 経済学史 |
Research Abstract |
1999年5月27日ー29日パリのAssociation des Historiens de la Tradition Economique Autrichienneによって開催されたハイエク生誕100周年記念コンファレンス(Economic Analysis and Political Economy in the Thought of F.A.Hayek)において、中山が報告(An Investigation of Hayek's Criticism of Central Planning)を行い、塘はE.ヒース氏の報告(Spontaneous Order and Liberalism)論文にコメントをした。前者には、フロアからレイヨンフーブット氏やモス氏やサレルノ氏など、多数の質問があり大いに参考となった。また同年夏に、アメリカのノースカロライナ州にあるディーク大学パーキンス図書館マニュスクリプト部に保管されているオスカー・モルゲンシュテルン・ペーパーの取材調査を行った。その内容は膨大でありすべてを調査することは日程上困難であったので、ゲーム理論形成期に関わる時期(1944年『ゲーム理論と経済行動』出版以前)の資料を中心に調査を行った。同時期に属する日記の一部やそのほかのマニュスクリプトなどのデジタル撮影とコピーを行った(2500枚以上)。目下そのマニュスクリプトの活字化とその内容分析の最中である。
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