2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11630033
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
伊藤 宣生 山形大学, 人文学部, 教授 (30024938)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 正之 山形大学, 人文学部, 助教授 (00220682)
立松 潔 山形大学, 人文学部, 教授 (30107172)
柴田 洋雄 山形大学, 人文学部, 教授 (80007145)
山田 孝子 山形大学, 人文学部, 助教授 (80272053)
是川 晴彦 山形大学, 人文学部, 助教授 (40215439)
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Keywords | 中心市街地活性化 / 街づくり / 中心市街地の実態調査 / 山形市の中心市街地 |
Research Abstract |
この研究会では、平成10年度に山形市中心商店街の実態に関するアンケート調査を実施した(山形大学人文学部街づくり研究会編『山形市中心商店街実態調査』平成11年3月)。この実態調査から山形市の中心商店街が強い集客力をもちえなくなっていることが明らかとなった。この調査を踏まえて、山形市中心市街地における問題の所在をより明確化していくために、他都市の実態と比較していくことが必要であると考えた。調査対象とする都市を、1)山形市と類似性のある都市、2)街づくりに成功している都市、3)特徴ある街づくりをしている都市に分けてみていくことにした。 科学研究費によって平成11年度は(1)の和歌山市、岐阜市、甲府市、福島市、郡山市、盛岡市、(2)の長浜市、(3)の大垣市、ヴィーナスフォート、とげぬき地蔵商店街、自由が丘、横浜市の中心街など、平成12年度は(3)の富山市、大野市について実態調査を行った。これら実態調査による情報の整理、分析から、中心市街地の実状はそれぞれの都市によって相当に異なること、したがって中心市街地活性化に関する普遍的方法はないことなどが確認された。この実態調査に基づく研究成果は今月末に『地方都市における中心市街地の活性化に関する研究』として出版される。 しかし、研究課題の副題が「山形市を事例とした実証的研究」であるにもかかわらず、山形市中心市街地の活性化に関する言及はしえていない。この調査結果は中間報告的な内容であり、われわれは、より多くの都市に関する情報収集によって中心市街地の類型化を試み、ここから山形市中心市街地の活性化に関する示唆がえられないかと考えている。中心市街地の類型化、および山形市中心市街地の活性化に関する考察が今後の課題である。
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