1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11640391
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
常川 省三 富山大学, 理学部, 教授 (40018982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田島 仁司 富山大学, 理学部, 助教授 (50233557)
高木 光司郎 富山大学, 理学部, 教授 (60018976)
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Keywords | 星間分子 / マイクロ波分光 / 赤外分光 / メチルアルコール |
Research Abstract |
1.周波数200から250GHzの領域でメタノール分子のスペクトルの測定を行うために,基本の電波源としての60-80GHzのガン発振器(Radiometer Physics社製)と周波数安定化のためharmonics mixerを購入し,分光装置の電波源を製作した.スペクトルの測定を行うため,ミリ波帯の80GHzでガン発振器の周波数安定化をし、3逓倍器を利用するようにした。周波数安定化はHP8648C(9kHz〜3.2GHz)を基準発振器とし,この周波数を4逓倍器により10GHz帯にして,この周波数をハーモニックスミキサーでミリ波のガン発振器とビートを作り,このビートが一定になるようにするフェーズロック回路装置を製作した.この装置の調整を行い,スペクトル測定のため周波数を掃引出来ることを確認した.また一方で,スペクトル測定のため周波数の掃引をパソコンで制御するためのプログラムの開発も行った.現在はスペクトル測定のための基本的な部分が完成し、測定がし易いようにプログラムの改良と高感度で測定のための変調による回路の調整を行っている. 2.メタノール分子についてはフェーズロックをかけないで周波数のマーカーを使った方法で250.2〜262.4GHzの周波数でスペクトルの測定を行い,約200本の吸収線を観測した.測定周波数の精度は±20kHz以内であることが分かった. 3.レーザー・サイドバンドの赤外分光計を使いメタノール分子のC-O伸縮振動の第一励起状態で,ねじれ振動の基底励起態におけるK=2,J=3,4,6,9,14とK=3,J=6,7,10,11,12,13,15,16レベルの分子の非対称性による分裂を正確に決める測定を行った.
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