2000 Fiscal Year Annual Research Report
地域空間の歴史的成層分析に基づく景観計画支援情報の整備に関する研究
Project/Area Number |
11650632
|
Research Institution | 九州芸術工科大学 |
Principal Investigator |
西山 徳明 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (60243979)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 史彦 金沢大学, 工学部, 助手 (70293371)
三村 浩史 関西福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (50025912)
宮本 雅明 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (80128115)
|
Keywords | 重要伝統的建造物群保存地区 / 歴史的成層(レイヤー) / 景観要素 / GIS / 文化財 / データベース化 / レイヤー分析 / 歴史的景観 |
Research Abstract |
今年度は、初年度で構築した景観要素の包括的な分類フレームのプランニングツールとしての有効性を、具体的な事例地への適用を通じて検討した。 1.本研究で取り上げている空間の歴史文化的価値を包括的に捉えて計画化している事例としての国の重要伝統的建造物群保存地区については、全55地区の保存計画や保存物件リストを分析し、歴史的成層(レイヤ)の一般化を試みた。 2.とくに福岡県吉井町筑後吉井・甘木市秋月・沖縄県竹富島について、既存調査データや新規調査データを統合し、景観計画支援情報のデータベース化と一元管理の試作モデルを作った。 3.伝建地区以外の事例としては、山口県萩市浜崎、福岡県八女市八女福島、金沢市こまちなみ条例適用対象地区においても同様のモデルを構築した。 4.上記事例はいずれも狭域的な範囲にとどまるため、さらに萩市川内地区全域について上記モデルを応用した景観情報の管理システムを借築し、萩市の従来の都市計画や将来計画を検証できるシステムを開発した。 5.現在は上記の分析結果や構築済みのデータベースおよびシステムを用いて事例対象地域の空間の歴史的価値の再評価を進めているところであり、次年度に景観構成の三次元的解説を含めた考察を進めることによって、結論として既存の都市計画をはじめとする自治体の空間計画への貢献の可能性を提案できると考えている。
|
Research Products
(1 results)