北海道の地域特性に立脚した住教育の確立-教育内容の確立と教材開発のための基盤研究-

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 11650635
• Research Institution: Fuji Women's University
• Principal Investigator: 宇野 浩三 藤女子大学, 人間生活学部・人間生活学科, 助教授 (50254678)
• Keywords: 住教育 / 環境教育 / 地域性 / 学校教育 / 生活 / 住まい / 住環境 / 住教育教材

Research Abstract

1999年度(平成11年度)は以下の研究を行った。
(1)現在の小学校・中学校・高等学校の教科書を中心として、現在の住教育についての内容分析を行った。
(2)北海道の住宅・住環境等に関する筆者の研究をはじめとするこれまでの既往研究等にもとづいて、主として生活の主体者としての知識をもっていることの必要性の高い分野として住生活・住空問・住環境・室内環境等に関する分野を中心に、小学校・中学校・高等学校の住教育にもりこむべき内容を検討し、住教育プログラムとして整理した。
(3)上記(2)の住教育プログラムの内容に即して、実際の授業で使えるような教材として「A.学習内容」「B.授業の流れの例」「C.副教材」「D.資料・実例集」の4部構成の教材を1部試作した。
(4)これまで筆者が行った住教育関連調査に協力を得られた北海道全域の公立の小学校・中学校・高等学校の家庭科教員等を中心に、小学校104人・中学校58人・高等学校126人計288人を選び、郵送による調査票の配布回収方法で、(2)および(3)の内容を提示して、住教育の具体的な目標・内容・方法、住教育プログラムの内容・構成、および試作教材の内容・構成等についての意識調査・評価調査を行った。
(5)各地の小学校・中学校・高等学校の授業実践事例および学校と地域との連繋事例について、資料収集・面接調査などを行った。
(6)以上の調査結果等にもとづいて、具体的な教育目標・内容等を確定し、まず高等学校を対象とする教材等を現在試作している。