2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650641
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Research Institution | AICHI INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
建部 謙治 愛知工業大学, 工学部, 助教授 (10131137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 金之 愛知工業大学, 工学部, 助教授 (90064948)
林 文俊 椙山女学園大学短期大学部, 教授 (30148233)
鈴木 賢一 名古屋市立大学, 芸術工学部, 助教授 (00242842)
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Keywords | 子供 / 学校 / 火災 / 避難計画 / 性格 / 火災知識 / 行動 / 防災教育 |
Research Abstract |
本年度は、子供の災害対応能力と学校の防災体制を把握するために2つの調査を実施した。 まず子供の災害対応能力については、名古屋市内の3つの小学校6年生361人を対象として、火災に対する意識、知識、行動に関する調査を行った。同時に児童個々の性格調査(能力・態度、性格、動作の速さ・正確さ)も行い、両者の関係について分析を行った。その結果、火災時の避難行動には、児童の性格や能力・態度が深く関わっていることが明らかとなった。また、火災知識・行動や能力・性格には学校間に差は見られないが、クラス間には差が見られる。火災に対する怖さなどの意識は、児童の能力・態度(知識・理解、予測・判断)の程度により特徴的に捉えられている。避難行動と最も深く関わる性格は、慎重性や協調性である。能力・態度で避難行動に影響を及ぼすものは、予測・判断や社会的態度である。例えば、性格や能力・態度が優れている児童は学校や教師からの指示待ちをする傾向があるのに対し、慎重性や協調性の低い児童は火災時にはすぐに避難する傾向が見られることが明らかとなった。今後の課題としては、火災時の災害対応能力が、教師、学校、家庭、地域などの環境からどのように影響を受けているかを明らかにする必要がある。 なお、学校の防災体制については、東京都と名古屋市内の小学校計7校を対象にヒアリング調査を行い、学校管理者の消防設備の把握状況と災害情報の流れの問題点について分析を行った。
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Research Products
(2 results)