1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11650952
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Research Institution | 神戸商船大学 |
Principal Investigator |
石田 憲治 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (10184532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大辻 友雄 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (70031458)
古荘 雅生 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (80243335)
西川 栄一 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (90029124)
世良 亘 神戸商船大学, 商船学部, 助手 (20294259)
矢野 吉治 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (10174567)
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Keywords | Local Area Network / e-mail / 大規模海難 / 人的シミュレーション / 油防除 |
Research Abstract |
本研究は,学内Local Area Network(LAN)を利用して多数の人をe-mailでネットワーク上に配し,油流出を伴う大規模海難の対策、復旧に関わった関係者の役割になってある期間内にメールのやり取りをもって問題解決をする人的シミュレーションのシステムを構築するものである。 過去2回の演習を基に今年は明石海峡付近での海難を想定した演習を実施した.海難の概要は『9月1日,狭視界となつた明石海挟東方灯浮標の東0.5海里の大阪湾にて内航小型タンカーと旅客および自動車フェリーが衝突してタンカーから貨物油400KLが流出した、その後油は海岸に漂着した』。演習では、関係者の意志決定要因に注目して、海難への対応仮定を学生30名と教官18名の計48名がシヤドープレイした。シナリオの構成は第一幕;輻輳海域で海難発生、油流出旅客救助、第二幕:流出油対策旅客対策、災害対策本部設置、海陸ともの緊急対応活動、第三幕;漂着油対応と各機関対策、海難原因調査、損書査定、などから構成される。参加者は大規模災書を仮想体験することより、事故対応体制の現状、対応システム、防災制度や規則、機材設備のハード技術、環境影響についての学習するとともに、それらの問題点や改良点を考察できるものである。演習の中間には、専門家を講師として招き人命救助、対策本部の設置の方法、フェリーの特殊性、LNG基地の設計法、地方自治体の油防除対策に関するセミナーを開催して、演習と実際のギャップを補完した。3回目の演習期間は1週間としその期間に交信されるメールの総数は、いずれも1000件以上を超えた,実質の情報交換は850件程度であった。 演習方法や結果の詳紬は、日本機械学会関西支部第75回定時総会講演論文集No.004-1,pp12-37,38.2000年と神戸商船大学MarHazard研究会報告書(I)、2000年に記されている。
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[Publications] 西川栄一、石田憲治: "大規模油流出海難への緊急対応システムについて"日本機械学会関西支部第74期定時総会講演論文集. 994-1. 11,15-16 (1999)
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[Publications] 西川栄一: "大規模油流出海難への緊急対応システムについて"日本機械学会関西支部機械技術フィロソフィ-懇話会資料. 120回. 1-11 (1999)
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[Publications] 石田憲治、西川栄一: "ナホトカ号海難を教訓にした商船大学のリスクマネージメントへの取り組み"日本機械学会関西支部第75回定期総会講演論文集. 004-1. 12・36-12・37 (2000)
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[Publications] 矢野,古荘、世良、石田: "大規模海難の人的演習システム"日本航海学会春期講演論文集(予定). (2000)