1999 Fiscal Year Annual Research Report
飲料添加剤としての杉間伐材木炭が子めん羊の血液性状に及ぼす影響
Project/Area Number |
11660325
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Research Institution | Kyushu Tokai University |
Principal Investigator |
飛岡 久弥 九州東海大学, 農学部, 教授 (10140956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
プラダン ラジブ 九州東海大学, 農学部, 講師 (70291846)
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Keywords | 杉木炭 / 活性炭 / めん羊 / 血液性状 / 化学成分 / 酵素活性 |
Research Abstract |
抗生物質に代わる天然飼料添加剤である活性炭および杉木炭を、濃厚飼料多給下の子めん羊に添加給与し、血液中の化学成分と酵素活性にどのような影響を及ぼすのか比較検討をした。 生後6〜7ヶ月の子めん羊12頭を3群に分け、対照区、活性炭区および杉木炭区に配置した。各期約21日間の3×3ラテン方格法を用いて実験を行った。濃厚飼料と粗飼料の給与割合を70:30とし、給与する活性炭、杉木炭の添加割合は飲料乾物給与量の0.5%とした。 白血球数は去勢雄において杉木炭が減少する傾向を示したが、活性炭区は増加する傾向を示した。赤血球数は雌においては対照区と杉木炭区が減少する傾向にあった。白血球構成比の好中球は、去勢雄の活性炭区が他区より高く、雌では杉木炭区が他区より低い傾向がみられた。リンパ球は好中球が低い傾向にあった杉木炭区においては高い傾向にあった。単球は雌の活性炭区が高い傾向を示した。 総コレステロール濃度は去勢雄では杉木炭区が他区と比べて高い傾向を示し、逆に活性炭区は低い傾向を示した。過酸化脂質濃度は対照区、杉木炭区が減少する傾向がみられた。A1-P活性は活性炭区と杉木炭区が対照区よりも高い傾向であったが、CPK活性は活性炭区が対照区より高い傾向を示した。GOT活性およびGPT活性は、試験区間の差はみられなかった。SOD活性は去勢雄において活性炭区が他区に比べて低い傾向を示した。GSH-Px活性は杉木炭区と活性炭区が対照区より若干高い傾向を示した。
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[Publications] Tobioka,H.,et al.,: "The effect of level of additive on the pH and chemical composition"Proc.Kyushu Tokai Univ.,School of Agric.. 19. 1-10 (2000)