1999 Fiscal Year Annual Research Report
制限食及び制限自主運動が老化促進モデルマウス(SAM)の老化と寿命に及ぼす影響
Project/Area Number |
11670064
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
柳平 坦徳 信州大学, 医学部, 講師 (10020760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
能勢 博 信州大学, 医学部, 教授 (40128715)
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Keywords | 老化 / 寿命 / 制限自主運動 / 制限食 / サーカディアンリズム / 活動量 / 運動量 / 酸素摂取量 |
Research Abstract |
食餌、運動が老化促進モデルマウスの老化・寿命に及ぼす影響を調べる第一実験として、食餌量・運動量のサーカディアンリズムを検討した。 長命系のSAMR1マウスでは一日のこれらの機能を100%としたとき、夜間活動が占める割合は摂食量:90%、活動量(移動量):70%、運動量(回転運動):95%と殆ど夜行性活動を示した。一方短命系のSAMR1及び SAMP2では摂食量:60-75%、活動量:50-70%、運動量:65-80%を示し、夜間活動の低下または昼間の活動量の増加が顕著であった。最も寿命の短いSAMP2では若年期ではその摂食量、活動量、運動量はSAMR1と比較して著しく高い値を示し、加齢と共に減少する。 老化アミロイド症の顕著なSAMP1マウスでは全体の摂食量、活動量、運動量はSAMR1と比較して大差は見られないが、これらの活動習性ではサーカディアンリズムの乱れ(夜行性の活動低下、昼行性の著しい増加)は若年期から起こり、その程度はSAMP2より大であった。SAMR1と比較してSAMP2では体重の減少、摂食量、代謝量、活動量、活性酸素量等の増加が認められ、摂食量の増加が老化の促進、寿命の短縮に起因していることが想定された。また運動負荷により加齢マウスではサーカディアンリズムの乱れが起きている。SAMP1では体重、摂食量等にはSAMR1と比較して若年期では差は認められていないが、サーカディアンリズムの乱れが若年期より認められ、これが老化の一因として考えられる。 食餌制限が老化、寿命に有効であることは以前より知られているが、それらをサーカディアンリズムから検討し、より効果的な食餌制限、自主運動制限を行う計画を実施中である。
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[Publications] 柳平坦徳,岡野照,: "SAMの自主運動が活動量,生理的リズム及び体組成変化に及ぼす影響"基礎老化研究. 23・1. 35 (1999)
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[Publications] 柳平坦徳,岡野照: "幼若SAMの自主運動が生理的特性及び体組成変化に及ぼす影響"老化促進モデルマウス(SAM)研究協議会. 15. 87-88 (1999)