1999 Fiscal Year Annual Research Report
運航スケジュールおよび乗船勤務期間と船員労働負担との関係に関する研究
Project/Area Number |
11670381
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
坂村 修 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80264711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城 憲秀 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (10137119)
井谷 徹 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00072661)
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Keywords | 運航形態 / 就労時間 / ストレス要因 |
Research Abstract |
今回の調査を進めるにあたって、運航形態の違いによる労働特性を勘案する必要から、先ず生活時間調査をおこなった。 毎日入出港を繰り返しながらピストン運航をおこなう内航船と出港日、航海日、入港日のサイクルでピストン運航をおこなう内航船との甲板部および機関部の船員を対象に自記式の生活時間調査票を配布し、4日分の生活状況を記録してもらった。この結果を各部門の職能毎に分類し、各々の職能に従事する時間をもとめて海上勤務の概要把握をおこなった。また、併せて聞き取り調査による主観的ストレス要因の把握などをおこなった。 毎日入出港を繰り返しながらピストン運航をおこなう船では1日あたりの平均就労時間が出港日、航海日、入港日のサイクルでピストン運航をおこなう内航船に比して長かった。聞き取り調査では毎日入出港を繰り返しながらピストン運航をおこなう船で運航スケジュールをストレス要因とする訴えが認められた。一方、出港日、航海日、入港日のサイクルでピストン運航をおこなう内航船では海象・気象、海上交通状況がストレスの要因として訴えられ、スケジュール関連要因は特に認められなかった。 今後は休暇パターンの違いなどを視野に入れて上記の結果を詳細に解析するとともに、生理学的調査を用いながら運航形態と休暇パターンが労働負担に及ぼす影響を検討する予定である。
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